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2025.06.03

住宅ローンの経費について

住宅ローンには変動金利と固定金利がありますが、いずれを選ぶのかによって最初にかかる手数料が大きく異なります。

また、固定金利の中には住宅金融支援機構の「フラット35という商品があるのですが、この商品と銀行の固定金利商品とでは経費の見方が異なるので、その点にも注意しながら資金計画をしないといけません。

 

さて今回は、変動金利と固定金利では異なる住宅ローン経費についてお伝えしていきたいと思います。

変動金利を選ぶ場合、最初にかかる手数料は保証会社に支払う事務手数料とローンの契約書『金銭消費貸借契約書』に貼る収入印紙代だけです。(保証料という経費もかかるのですが、基本、この費用は金利に上乗せとなります)

つまり、具体的には税別で3〜5万円ぐらいの保証会社事務手数料と、2万円の収入印紙代がかかるという感じですね。

一方、固定金利の場合、保証会社事務手数料と収入印紙代に加えて税別で借り入れ金額の2%の融資手数料がかかるようになります。(銀行によって多少の差異はあります)

つまり、固定金利を選ぶ場合は、変動金利よりも余分に経費がかかるので、その分土地や家にかける予算を減らすか、あるいは家づくりの総予算を増やすか、のいずれかを選択しなければいけないというわけです。

あくまで銀行で住宅ローンを借りようとお考えの方は、ここまで知っておいていただければ十分だと思います。

補足としては銀行で住宅ローンを借りる場合は最初に融資を実行した時から利息の支払いが発生するので、家が完成するまでは家賃の支払いと利息の支払いが重なるということも理解しておいてください。

 

フラット35の必要経費

では、ここからはフラット35で必要となる経費についてお伝えしていきます。

まずフラット35の場合、融資手数料とローンの契約書に貼る収入印紙代は必要となりますが、保証会社にまつわる経費が一切かかりません。

つまり保証会社事務手数料も必要なければ、金利に上乗せとなる保証料も必要ないということですね。ただフラット35の場合、これらとは別に「つなぎ融資の手数料」と「つなぎ融資の金利」という経費がかかることになります。

というのもフラット35の場合、住宅金融支援機構から融資が実行されるのが家が完成してからとなるため、それまでに必要となる費用は、(土地代、着工金、中間金です)窓口となる金融機関が立替融資するようになっているからです。

この結果フラット35の場合は、銀行でお金を借りた時のように家賃を支払いながら利息を支払う必要はなくなるのですが、つなぎ融資の手数料と金利の合計額を、フラット35の融資実行時に(家が完成した時)まとめて差し引かれるようになるので、これらも他の経費とともに予算計上しておく必要があります。

そこそこの費用が必要となるので、(25万円〜35万円ぐらいかな?)資金計画の時にこの経費を計上し忘れていると、後から予算が狂って大変なことになってしまいます。なのでフラット35を選ぶ場合は、この経費を忘れず予算計上していただければと思います。

そして、家づくりの経費は、11つの項目がそれなりに大きな金額となるので、見落としがないように細心の注意を払いながら資金計画をしてください。

(追伸)

フラット35を選ぶ場合は、融資手数料と金利が金融機関によってけっこう違うので、この2つの数字を比較しながら選ぶようにするのがポイントです!

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