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2025.06.06

コストを下げつつ保険を充実させる方法

地球温暖化の影響によって、昨今、自然災害による被害が日本各地で増えています。

そして、それに伴って大手損害保険会社が来年度より保険料を大幅に値上げすることになったし、夏の豪雨による河川氾濫によって自治体のハザードマップに連動して保険料が決められるようになったのですが、今後もますます火災保険料は値上がりしていくのではないでしょうか?

よほど急激に地球温暖化に歯止めがかからない限りは、です。

さて今回は、家を建てると必ず加入しなければいけない火災保険についてお伝えしていきます。

これからの家づくりでは、保証を充実させつつも保険料を抑える工夫が欠かせないポイントになるので、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。

︎T構造 vs H構造

建物の構造は、大きく分けると耐火(T)構造と非耐火(H)構造の2つになるのですが、どちらの構造になるかによって火災保険料は大きく異なります。

イメージ的には、非耐火構造を100とするならば耐火構造は40という感じです。

つまり耐火は非耐火の60%オフってことです。

それゆえ、火災保険料を抑えるためには絶対に耐火構造にすべきなのですが、基本的に非耐火構造である木造住宅を耐火にするためには、「省令準耐火構造」という仕様にしなければいけません。

また、火災保険料は補償の範囲によっても差異が生じます。

水災まで網羅するか否か、建物だけじゃなく家財まで網羅するか否か、といったところです。

もちろん近年の状況を踏まえると、たとえ水災の心配がない地域でも水災補償を外すことは出来ないし、それと同時に家財まで補償の範囲を広げておいた方がいいような気がするので、そうなればなおのこと火災保険の負担を減らすためにも、耐火構造にしておくことが必要不可欠なのではないでしょうか?

地震保険料にも影響する

さらに、いつ起こってもおかしくない地震に関しても、保険をかけておきたいという方も多いと思いますが、この地震保険に関しても耐火と非耐火とでは火災保険同様に価格に大きな開きがあります。

それゆえ、絶対に耐火構造にすべきだし、地震保険も火災保険同様に建物本体だけじゃなく家財まで入ることが出来るので、耐火にすることで大きな負担にならないのであればそこまで網羅しておいてもいいかもしれません。

(建物より家財の方が、保険がおりやすいと言われているからです)

この他、地震保険に関しては耐震等級によっても割引率が違ってくるので、その点も考慮すればなおのこと保険料を抑えることが出来るようになります。

これからのことを考えると、損害保険は出来るだけ充実させておいた方がいいのですが、とはいえそうすることによって予算を圧迫し保険貧乏になってしまったのでは元も子もありません。

ですから保険料が安くなる工夫をしつつ家計の負担にならないように、今後に備えていっていただければと思います。

保険も一生必要なランニングコストだし、あくまで、日々の暮らしと気持ちにゆとりがあることが前提ですから。

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