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2025.07.08

家づくりのコスト削減法(外構編)

家づくりのコストを抑えるためには建築コストと土地取得コストを抑えるだけじゃなく、外構工事費用も抑える必要があるのですが、この費用に関しては当初の計画では抑えていたものの蓋を開けてみると大幅にオーバーしたという事例が数多く存在します。 

もちろんその理由は、建築予算を確保したいあまりに、建築会社が外構予算を甘く見積もってしまっていることにあるのですが、そうならないためには次の2つの解決策のいずれかを選択するしかありません。 

まず1つ目の解決策は、外構予算を多めに確保することです。

仮に建築予算と外構予算を合わせた合計予算が2800万円だとしたら、その比率を2700万円と100万円ではなく、2500万円と300万円にするということです。

前回の土地の話でお伝えさせていただいたように、オーソドックスな家を建てる場合、周囲から家の中が丸見えになるためそれを隠すための工事(植栽や目隠し)が確実に必要になるし、ウッドデッキに関しても使えるようにするためには目隠しが必要になるし、敷地内に入ってきにくくするために塀や柵を立てるなどの工夫も必要になるからです。

ゆえに、オーソドックスな家を建てられる方は、それらの工事に備えて予め充分な予算を確保しておくことをオススメさせていただいています。

 

✔️2の解決策

そしてもう1つの解決策は、そもそも外構工事がほとんど必要ない家を建てるということです。

例えば、周囲から家の中が丸見えじゃない家にすれば、それを隠すための植栽や目隠しをつくる必要がありません。

また、ウッドデッキも周囲から見えない場所にあれば同じく目隠しをつくる必要がありません。

これらは「中庭」をつくることで実現出来ることなのですが、中庭から採光を確保することで外部に採光のための窓を設けなくてよくなれば、自然と外壁そのものが塀の代わりになってくれるため、結果、敷地に入られにくくするための塀や柵もつくる必要がなくなります。 

そして、外から見て窓が少ない家になれば、自ずと外観も美しくなるため、外構工事で色々な装飾をすることで外観を美しく整える必要もなくなります。

採光を家の真ん中から採れば採光のための余白を敷地につくる必要もなくなり、

その分、土地面積が圧縮出来結果、外構面積が最小化出来ます。

このような家づくりをすれば建築予算と外構予算を合わせた合計予算が2800万円である場合、建築予算に2700万円確保し、外構予算を100万円にしても大幅に予算が狂うことはありません。

もっと言うと、建築予算も2700万円から2500万円に抑えられたら家づくりの予算を200万円圧縮することが出来ることになります。 

というわけなので、次回からはこれを実現する方法についてお伝えしていきたいと思います。

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