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2026.08.22

重陽の節句

 

重陽の節句

七十二候が立秋の末候に変わり、残暑の厳しさは相変わらずですが、朝夕はひんやりとした空気が心地よく感じられる季節です。

昔ながらの日本家屋だと床の間で置物、季節の花、掛け軸をかけることで季節を感じることができましたが、現代の住宅では和室に床の間のある住宅も少なくなり、どこで季節を感じて、何を置けばよいのだろうと頭を悩ませてしまいます。

季節の物を飾ること自体少なくなっているのではないでしょうか。

がんばって雛人形、五月人形、クリスマスツリーを物置から引っ張り出して飾りつけるくらいではありませんか?

自分自身もまずは家のお片付けから始まって、飾るスペースを作ってといった感じで、日ごろの雑事に追われて季節を感じるような設えを~と言った余裕はほぼありません。

 

そこで少しでも季節を感じられるような生活が身近になるよう、日本の行事を調べてみました。

一番近い秋の行事は9月日の「重陽の節句」ですね。

五つある節句の一つで、「菊の節句」とも言われています。

五節句というのも江戸時代に定められたつの式日で、

・1月7日 人日の節句(七草粥)

・3月3日 桃の節句

・5月5日 端午の節句

・7月7日 七夕の節句

・9月日 重陽の節句

つになります。

古来、奇数は縁起の良い陽の数と考えられ、中でも一番大きな陽数()が重なる9月9日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿や反映を願う行事をしてきました。今では重陽の節句が五節句の中で一番影が薄いのですが、五節句を締めくくる行事として、昔は最も盛んだったようです。

重陽の節句は中国由来の行事で、日本では平安時代ごろに貴族の宮中行事として取り入れられました。当時は中国から伝来したばかりの珍しい菊を眺めながら宴を催し、菊を用いて厄祓いや長寿祈願をしていました。これが時代とともに民間にも広がり、江戸時代に五節句のひとつとなって親しまれるようになったようです。

菊が用いられるのも旧暦の9月9日は、現在の10月中旬に当たり、菊の花が美しく咲き、見頃を迎える時期でもあります。

菊は古来、薬草としても用いられ、邪気を払う力を持つ霊草と信じられていたこともあり、延寿の力があるとされてきました。菊のおかげで少年のまま700年も生きたという「菊慈童(きくじどう)」伝説などがあります。また、菊は他の花に比べて花期も長く、日本の国を象徴する花としても親しまれてきました。

 

では、重陽の節句は一体何をするのか?これも調べてみました。

まずは「菊酒」本来は菊を漬け込んで作りましたが、お酒に菊の花びらを浮かべて、長寿を願います。

「被せ綿(きせわた)」重陽の節句の前日に菊の花に綿をかぶせておき、翌朝、菊の露や香りを含んだ綿で身体を清めると長生きできるとされていました。また綿についた雫で墨をすって字を書くと、良い字が書けると遠い昔聞いたような?

「菊湯」湯船に菊を浮かべて入ります。

「菊枕」菊を詰めた枕で眠り、菊の香りで邪気を祓います。アロマの香りでといったところですかね。

「後の雛」桃の節句(雛祭り)で飾った雛人形を、半年後の重陽の節句で虫干しを兼ねて再び飾り、健康、長寿、厄除けなどを願う風習です。

そして、重陽の節句の料理となると、「栗ごはん」「秋茄子」「食用菊」。重陽の節句は秋の収穫祭と結びついていったため、重陽の祝い膳には秋の食材がもちろん並びます。長寿につながる「菊酒」とともに楽しみたいですね。

 

今年の中秋の名月は9月25(金)ですが、その前に重陽の節句9月9日(水)で菊を愛でて季節の節目を体感されるのはいかがでしょうか?

 

 

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