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2025.07.04

家づくりのコスト削減法(土地続編)

日当たりの良さとともに、土地の価格を押し上げる要因となるものが土地の広さです。

土地を広く買ってしまうと、単純に土地代が高くなるだけじゃなく土地に出来る余白が増え、その分外構工事費用までも高くなってしまうからです。

ゆえ、弊社では土地を探し始める前に建てたい家を明確にしておくことをオススメさせていただいています。

平屋なのか2階建てなのか。

面積はどれくらいになりそうなのか。

土地を探す上で必要なこの2つを明確にしておけばそれを建てるために必要な土地の面積を導き出すことができ、結果無駄に広い土地をつかんでしまうリスクが限りなくゼロに近づくからです。

例えば自分が建てたいと思っている家がオーソドックスな平屋だとして、

必要な広さが32坪前後でちょっとした庭が欲しくて必要な駐車台数が3台だとしたら、おそらく必要となる土地の広さは70〜75坪ぐらいになります。

まず、必要な家の広さ32坪。

そして、家の周りで出来る室外機や給湯器を置き、配管を通すスペースに約10坪。

駐車場が1台につき約4.5坪必要なので3台分だと13.5坪。

2.5m×6m=15㎡、15㎡×0.3025=4.5坪)

これに日当たりの確保も兼ねながら庭をつくるとしたら、さらに約15〜20坪必要となるからです。 

ゆえ、この場合その広さを目安としてそのエリアで土地を探していくことになります。 

他方、同じ平屋でも「中庭」がある平屋を建てたいとなると探す土地の広さが全く違ってきます。 

なぜ、同じ平屋なのに全く違ってくるのかと言うと、日当たりの確保も兼ねながら庭をつくる必要がなくなるからです。 

中庭があるということは採光を確保する窓が自然と隣家から離れるということでもあるため、日当たりを確保するためのスペースがそもそも必要なくなるし、家の中に庭があれば、人目を気にすることなくそこでなんでも出来るようになるため、外に庭をつくる必要がなくなるからです。

ゆえ、同じ平屋でもどんな平屋にしたいかで探す土地の広さが15〜20坪ほど変わってくるというわけですね。

坪単価が10万円の地域でも150〜200万円違うし、坪単価が20万円の地域だと300〜400万円も違ってくるのでかなり大きいです。

これに加えて外構の工事面積も違ってきますし。

 

✔️60坪以上の土地は買わない方がいい?

2階建ての場合はもちろん、弊社では平屋を建てたい場合でも

60坪(=200㎡)以上の土地は買わないことをオススメしています。

固定資産税が割高になるからです。 

200㎡までの土地は課税基準となる評価額を6分の1にしてくれるのに対し、200㎡を超えた部分に関しては3分の1にしかしてくれませんから。 

評価額が18万円の地域だと200㎡までは3万円にしてくれるのに対し200㎡を超えた部分に関しては同じ土地なのに6万円の評価になるという感じです。 

ゆえに、土地を選ぶ際はこれも頭の片隅に置きながら探していただければと思います。

固定資産税は一生払い続ける費用だし、税金の支払いは出来るだけ抑えたいものです。

先程もお伝えしましたが平屋を建てるにしても「中庭」という選択肢を知ればよほどの豪邸を望まない限りは60坪以上の土地を探す必要がありません。 また、2階建てを建てる場合も平屋の時同様に同じ2階建てでも採光の手段によって必要となる土地の広さが違ってきます。

オーソドックスな2階建てだと土地の広さが50〜60坪は必要だけど、採光を工夫すれば10坪前後面積をカット出来るという感じです。

ま、発想を変えてみると50〜60坪の土地を既に買ってしまったとしたら2階建てではなく平屋にしていただくといいということです。

 

これから土地探しをされる方は

ぜひ参考にしていただけたらと思います。

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