年収500万円で借りられる住宅ローンはどれくらい?

「年収500万円だとどれくらいの借入額が妥当なのかわからない」
「どのようにして借入額を決めれば良いのだろう」
このように住宅ローンに関する悩みは尽きませんよね。
そこで今回は、年収500万円で借りられる金額と借入額の決め方について解説します。
マイホームの購入をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

□年収500万円で組める住宅ローンはどれくらい?

考え事...

年収500万円でどれくらいのローンを組めるのかを紹介する前に、「返済負担率」についてぜひ知っていただきたいです。
これは月々の収入に対する返済額の割合のことで、これを参考にすればどのくらいの返済額なら毎月返していけるのかがわかるようになります。
住宅金融支援機構「フラット35」によると、世帯年収500万円の場合の返済負担率は35パーセント以下となっています。
これは年間の返済額が175万円、月にすると約14.5万円までなら返済できるという計算になります。
例えば、これを参考に金利を1パーセントで35年間の住宅ローンを組むと約5000万円借りられます。

ただし、上限の返済負担率35パーセントで借り入れている方は圧倒的に少ないのが現状です。
フラット35のデータによると、年収500万円の方の返済負担率の平均は約22パーセント、つまり年間およそ111万円を借り入れていることになります。
そして、住宅ローンの貸出期間の平均は27年なので、これらの数値から計算すると約2500万円の借入額が平均的です。

□住宅ローンの借入額を決める方法とは?

ここまでは、年収500万円で借りられる金額について解説しました。
しかし、どのように住宅ローンの借入額を決めれば良いのだろうとお悩みの方もいらっしゃると思います。
意識していただきたいポイントは以下の4つです。

・借入額が年収の5倍から6倍であるか
・返済負担率が20パーセントから25パーセントであるか
・自己資金にどれくらいの余裕があるか
・世帯年収はどれくらいか

住宅ローン計算

以下では、それぞれのポイントについて解説します。
ぜひお役立てください。

1つ目は、借入額が年収の5倍から6倍であることです。
一般的に、無理なく返済できる借入額は年収の5倍から6倍と言われています。
実際、先ほどご紹介した平均的な借入額である2500万円は500万円の5倍ですよね。
借入額を年収の5倍から6倍に設定すると、安心して返済していけるでしょう。

2つ目は、返済負担率が20パーセントから25パーセントであることです。
借入限度額から予算を考えてしまうと、借りすぎてしまうため注意が必要です。
返済負担額も考慮して借入額を決めましょう。

3つ目は、自己資金にどれほどの余裕があるのか考えることです。
多くの場合、住まいを購入するための費用は自己資金と住宅ローンで賄われます。
つまり、より高額な頭金を用意できると、その分借入額を減らせます。
例えば、4000万円の住宅を購入する場合に頭金を1000万円用意できれば借入額は3000万円で済みます。
このように、借入額を決める際には自己資金にどれだけの余裕があるのかが重要です。

4つ目は、世帯年収がどのくらいあるのかです。
夫婦共働きであれば、「ペアローン」や「収入合算」で借入額を増やせます。
しかし、完済するのが不安であれば、単独の年収を基準にして借入額を設定するのがおすすめです。
以上の4つのポイントを参考にして、借入額を考えましょう。

□住宅ローンの返済が滞ってしまうケースとは?

最後に、ローンの返済に滞ってしまうケースをいくつかご紹介します。
どれも陥りやすいケースですので注意してください。

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*年収に対して借入額が多すぎる

「せっかく借りるのだったら、可能なだけ借りたい」
このように思っている方も少なくないでしょう。
しかし、年収に対して借入額が多すぎると、毎月の返済額も当然大きくなります。
「どれだけ借りられるのか」ではなく、「どれくらいだと安心して返済できるのか」を基準に借入額を決定すると良いでしょう。

*住宅ローン以外の支出を考慮していない

毎月の支出には、固定資産税や保険料、メンテナンス費用などの住宅ローン以外の支出も含まれますよね。
それに加えて、家族構成によっては食費や教育費も毎月の大きな支出になります。
あまりに借入額を大きくしすぎると、毎日の生活が苦しくなってしまうため気をつけましょう。

*ライフイベントによって収入が減少する

出産や育児をきっかけに世帯年収が減少すると、毎月の返済負担が大きくなってしまいます。
借入額を夫婦の世帯年収で決めようとお考えの方は、将来的なライフイベントを考慮して決定するようにしましょう。

□まとめ

この記事では、年収500万円で借りられる金額と住宅ローンの借入額の決め方について解説しました。
どんなポイントを参考にして借入額を決めれば良いのかおわかりいただけたと思います。
松本市、安曇野市、塩尻市周辺でマイホームの購入を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

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