目に見えるお金と見えないお金

おはようございます。
小笠原です。

前回で、分譲地とそうじゃない土地の違いに触れました。
今回は、土地の費用以外に
もしかしたら想定していなかった費用が、
かかってくるかもしれない!!
という「見えないお金」についてお伝えします。

少しドキっとしてしまうお話ですが、最後まで
読んでいただけると幸いです。

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皆様は、どのように土地探しを始めますか?

・南側道路

・立地

・周辺環境

などなどありますよね?!

ですが、全ての条件に合う土地ってなかなかないものです。

そうやって、やっとこさ見つけた土地で、いざ「新築を建てよう!」という時に
アレにも、コレにも想定していなかった費用がかかるとなっては
もうイヤになってきてしまいます。


想い描いていた新築はその「見えないお金」のせいで、妥協していく事から
スタートしなくてはいけないことも・・・

では、「見えないお金」とは・・・??

・解体費用

古い家が建っていて、解体の費用が買い主負担だったり。
家が建ってるんだから水道は引き込まなくて良いとは限らず、水道費用もかかってくることも・・・

・隣地との境界がない、または構造が弱い
購入後に境界のことで、揉めないためにも、新設をおすすめします

・農地の場合
農地に家を建てる場合、土地を造成しないといけないのですが、
この場合、以下の費用が必要となります。


1.境界擁壁工事

2.土の入れ替え工事

3.土の入れ替えに伴う残土処分

4.水道引き込み工事

5.水道加入金

6.排水負担金

7.農地転用申請 (必要な場合は、農振除外申請)

まず境界擁壁工事ですが、

この費用は擁壁をどれくらいの長さにするのかと、
どれくらいの高さにするのかによって違ってきます。
つまり、土地が広くなればなるほど
擁壁が長くなり価格は高くなるし、
地面が道路より高くなればなるほど
擁壁に高さが必要となり価格は高くなる、
ということですよね。


続いて、土の入れ替え工事ですが、
この費用も、擁壁同様土地が広くなればなるほど高くなるし、
地面が高くなればなるほど高くなります。
土地の面積が増えれば、スキ取って処分しなければいけない
土の量が増えるし、
そうなれば残土処分量も増えるからです。

そして、この残土処理費用が、
けっこうバカにならなかったりします。


また、地面が高くなれば、
その分スキ取った土の上に足す土の量も
増えてしまいますよね。

水道の引き込みに関しては、
土地が接する道路に水道本管がある場合は、
引き込み工事と加入金を合わせても
50万もあればできるのですが、
農地の場合、近くに家が無かったりすると、
そもそも全面道路に水道本管が無いことがあり、
そうなれば遠くから水道を引っ張ってこないといけなくなり、
途方もない費用が必要となるかもしれません。

なので、そもそも水道本管が
全面道路に通っているかどうかを
事前に調べておく必要があるし、
同時に排水先があるかも調べておく
必要があります。


土地の価格は安価ですが、
こういった費用をふまえ、
本当に購入できる土地なのか
じっくり考えたいポイントです。


このように土地は
目に見える土地代という金額だけじゃなく、
目に見えないこういった工事費用がたくさんあります。

そして、それらに思っている以上に
費用がかかってしまい、
家の予算を圧迫してしまうこともあれば、
家づくりの予算が膨らんでしまい、
ローンにしわ寄せがきてしまうことも
決して少なくありません。

ですから、土地を選ぶ際には
目に見えない費用のことまで、
不動産屋さんや建築屋さんに確認することを忘れないようにしていただけたらと思います。

かつ、土地を広くしすぎないように
気を付けていただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!