活きるマドと殺すマドという考え方

S-4様邸 1-3.jpg

ご覧いただければわかるように
ピースフルハウスでは、リビングダイニングキッチンに使う窓は、
天井と同じサイズのものを使用しています。

天井と窓の高さを合わせることによって
そうじゃない窓を使用した場合より、
はるかに抜け感が出るし、室内に多くの光を採り込むことができるからです。

また、光が天井までしっかり届くため
より室内を明るく感じさせてくれるし、
窓枠も必要ではなくなるため、
窓枠の上にたまったホコリを取る必要もありません。

この窓を標準的に使っているのですが、
とはいえこのハイサッシを使う場合、
気を付けなければいけないことがあります。

こんにちは!小笠原です。

さて、今回は前回の内容に捕捉して、
「窓」のことについて
お伝えしていきたいと思います。

カーテンが必要な窓にしない

気を付けなければならないことは、
まさにこれです。
例えば、光がたくさん入ってくるからと、
日当たりが良い場所にその窓をつけたとしても、
同時にそこから人の視線が入ってきてしまうとしたら、
そこにはカーテンが必要になります。

となると、その窓から入ってくる光を遮断してしまうことになります。
レースだけでその視線が遮断できるのならまだしも、
ドレープカーテンまで、閉めざるを得ないとしたら、
全くと言っていいほど光が入ってこなくなってしまいます。

いつもカーテンが閉まったままだと、
庭も空も見ることができません。

また、その窓はおそらく防犯的にも不安を感じるし、
台風時も強い風がバンバン当たるので、
カーテンと同時にシャッターが必要になると思いますが、
窓が天井まである場合、とてもじゃないけど女性ではそのシャッターに手が届きません。

結果、手動シャッターではなく
電動シャッターにせざるを得なくなり、無駄に家をコストアップさせてしまいます。

つまり、ハイサッシを使う場合
設置場所をよく考えてつけないと、家の中が暗くなるだけではなく、
無駄にコストアップを招いてしまうということです。

窓の特徴と見え方に配慮する

さらに、ピースフルハウスが建てる家の多くが
平屋なのですが、平屋の場合すべての窓のつくり方に注意しなければいけません。
すべての窓が歩く人や近所の人の視線にさらされているわけですからね。

例えば、弊社では視線が気になる場所には、
横すべりだし窓を標準的に使い、
かつ、フロストガラスという家の中が丸見えにならないガラスを標準的に使用しています。

窓.jpg

この四角形の窓ですね。
理由は、この窓は上に向かって開くのですが、
それほど窓が開かないため
視線がほとんど入ってこないこと、
そして、窓が軒代わりになるので
小ぶりの雨程度なら全く入ってこないことです。

つまり、天気の日はもちろん
小ぶりの雨程度なら、ずっと窓を開けておくことができます。

フロストガラスを使用していることで、
外から中が見えないので、カーテンも必要なくなります。

また、この窓ではなく引違い窓(1番ポピュラーな窓です)を使う場合、
窓を開けた時、どうしても視線まで一緒に取り込んでしまうのですが、
この問題も設置する高さを変えるだけで一気に解決します。

例えば、一般的には
窓の高さは床から2mの位置に揃えるのですが、
引違い窓をこの高さに設置すると、
外から家の中が丸見えになってしまいます。

そこで窓の高さを床から2mではなく、
あえて天井と合わせてみたらどうでしょうか?
窓の高さが40㎝上がることによって、
外から家の中が見えにくくなります。

理由は、外の地面は家の床よりも60㎝ほど低いため、
仮に窓そのものの高さのサイズが70㎝だとしたら、
2m40㎝(天井高)-70㎝(窓高)+60㎝(地面と床の高さ差)=2m30㎝が、
外から見たときの1番低い窓の高さになるからです。

結果、その窓にもカーテンが必要なくなり、
その分コストカットできるし、
より多くの光を家の中に採り込むことができます。

いかがでしたか?

このように窓のつくり方1つで、家のコストも
家の明るさも、家の快適性も格段に変わってくるのが、
家づくりの隠れた現実の1つです。

なので、暗くて閉鎖的な家にしないために、
窓のつくり方にも配慮しながら
家づくりをしていただければと思います。

デザインが持つチカラ

こんにちは!松岡です。


さて、今回は「デザインが持つチカラ」について
お伝えしていきたいと思います。

携帯電話しかり、家電製品しかり、いろんなプロダクトが
美しさと機能性が共存できている中、
家に関しては、
「美しい家=使い勝手が悪い」とか
「美しい家=住み心地が悪い」
というイメージが未だ拭えてないような感じなので、
その誤解を全力で解いていきたいと思います。

美しさと機能性が共存できない理由

では、なぜ家に関しては美しさと機能性が共存できないのでしょうか?

内装は美しく仕上げることができるのに、
外装に関してはお世辞にも美しいとは言えない家が大量生産されるのでしょうか?

ここには2つの理由があると考えます。

まず1つ目が
美しい家にするためにどうすればいいのかを
建築会社がそもそも知らないということです。

知らないことは、
どう頑張っても実現不可能ですからね。

また、人は基本的に知らないことや新しいことは
否定したくなるものです。

例えば、投資を全くしたことがない人は、
投資について否定的になるでしょうし、
太陽光発電に否定的な意見を持つのは、
太陽光発電をつけていない人だったりします。

それと同じ理由で、
弊社が建てる家のような
デザインが美しい家のつくり方を知らない人たちは、
もっともらしい意見を述べ、
意図的に潰そうとしているのではないでしょうか。

「使い勝手が悪い」
「家の中が暗い」
「コストが高くなる」
「メンテがしにくい」とか、
聞いた人が思わず後ずさりしてしまうような理由を
述べることによってです。
そんな家を見たこともなければ、体験したこともないのに・・・


そして2つ目の理由が、
外観のことも考えながら、間取りを考えていないということです。

つまり、間取り図とずっとにらめっこしてしまっている
ということですね。

間取り図だけを見て、
間取りをいじってしまうと、確実に家のデザインは崩れていきます。

変な場所に窓ができてしまったり、窓が不均一になってしまったり、
正面に換気扇やエアコンの室外機&配管などが出てしまったりするからです。


また、デザインを美しくするためには、
縦横のバランスがとても大事だし、
重心を低くした方がいいので、平屋を基本とすべきなのですが、
一般的には2階建てが基本となっているため、
どうしてもデザインが崩れやすくなってしまいます。

そんなこんなで、機能性は良いんだけど、
デザインがパッとしない家が出来上がってしまうのです。



美しい家は機能性が悪いのか


例えば、ピースフルハウスでは
基本的に平屋を提案するのですが、平屋の場合問題が発生しやすいのが、
防犯面とプライバシー面です。

その問題を解決するために、できるだけ窓の数を減らしつつ、
それらの窓全てからたっぷりと光を採り込めるように、
カーテンが必要じゃない窓だけをつくるようにしています。
M-2様邸.jpg
こんな感じです。

この結果、ご覧いただければわかるように、
美しい外観のおうちが出来上がります。

間取りが分からないことから、
プライバシーも担保され、家の中での居心地がとても良いし、
防犯的にも優れているため、
安心して過ごしていただけます。

また、ピースフルハウスでは、
窓の高さと天井の高さを揃えているのですが、
窓が大きくなればその分、光もたくさん入ってくるし、
また、光も拡散しやすくなるし、
天井まで明るくなることで
家の中がより明るく感じられます。

デザインが持つチカラ.png

抜け感もあって、より解放感を感じながら
暮らしていただけそうですし、
カーテンがいらないということは
カーテンを洗う必要もなくなります。

さらに、家の中のドアも窓同様に天井と高さを揃えて設置していますが、
こうすることで天井がずっと続き、
空間に奥行きが出るため
より解放感を感じていただきやすくなります。

機能面で言っても、
ハイドアはドア枠が必要ないことから
ドア枠の上の埃掃除もしなくて済みます。

窓とドアのことを
お伝えさせていただいたのですが、
デザインを美しくする工夫をしたことによって果たして機能性が
犠牲になってしまっているでしょうか?

もちろん、なっていませんよね。
とはいえ、「百聞は一見に如かず」なので、
これから家を建てようと思っている方は、
ぜひ一度ピースフルハウスのおうちを見に来てもらえたらと思います!!

日当たりが悪い50坪の土地で叶うおうちづくり

こんにちは!竹上です。


さて、前回に引き続き、
最近立て続けにご紹介している
お施主様のおうちについて、
お伝えしていきたいと思います。
3方向ぐるりと家に囲まれた東向きの50坪に建つ「平屋」のおうちです。

真っ白とシルバーのコンビネーションが美しい
窓がないシンプルなファサードのU様邸。

斜めにカットされた壁の奥から、
ちらりと顔をのぞかせている天然の木が、
シンプルさの中に温かみを与えてくれます。


そして、天然の木が貼られている場所が、
U様邸の玄関なのですが、そのドアを開けた瞬間、
その外観からは想像もつかないまぶしい世界が広がります。

玄関を前に進むと、暮らしの中心となる
リビングダイニングへと続きますが、
この空間へも絶え間なく明るい光が差し込み続け、
心地よい光に包まれながら過ごしていただけます。

この明るさは、たとえ雲で太陽が隠れていても、
雨が降っていてもそう衰えません。

また空を眺めながら
ダイニングで食事ができるし、
リビングの畳コーナーでゴロゴロできるし、
キッチンで食事の準備をできるのもU様邸の魅力の1つです。

解放感を感じながら
日々過ごしていただけます!
晴れた日は「中庭」も立派なお部屋の1つになります。
のんびりお茶をしたり、子供も安全に遊べるし、
住む人の好奇心をくすぐります。

外が感じられるということは、
光の移ろいや、四季の移ろいを感じながら
過ごしていただけるので、
日々の暮らしに彩りを与えてくれるでしょう。

キッチンんに進むと、
「中庭」に沿って少しばかり廊下が続くのですが、
その廊下脇に一するのが洗面脱衣所です。

そして、この廊下にある窓は、
南向きとなっているのでですが、
南に隣接して建つ2階建ての家から十分に距離をとった場所に
窓をつくっているため、
南の家の2階から中をのぞき込まれることもなければ、
直射日光も絶え間なく差し込み続けます。


結果、この廊下は外だと乾きにくい真冬や、
花粉が飛散する時期は、絶好の室内干しスペースになるし
それ以外の時期も洗濯物から干し場となる「中庭」まで、
ほんの数歩で辿り着くため、
その作業が激的に楽になります。

また、「中庭」はリビングにも面しているので、
乾いた洗濯物をリビングに取り込むのもよし、
また、畳んだりアイロンがけもできるようにと
広めにつくった洗面脱衣室に取り込むもよし、
すぐに片付けられるように
衣類収納も洗面脱衣室の近くにつくっているので、
これらの作業のために、あちこち動き回らなくていいのも
魅力の1つです。

いかがでしたか?

明るくて解放的な日々の暮らしと、
使いやすく生活しやすそうな住まいを
日当たりが悪そうな50坪の土地に建つ平屋が叶えてくれるんです!!


人生100年時代を迎えると言われている中、
建てたおうちで過ごす何十年という長い時間を、
より快適で、より豊かなものにすることが
間違いなく家づくりの核だと思います。 


なので 、自分自身の暮らしに合った家づくりをすることができるように、
日々の暮らしをイメージしつつも、
周囲の環境との兼ね合いも考えながら、
間取りを考えるようにしていただければと思います。

「当たり前」=居心地の良さじゃないというお話

    こんにちは!小笠原です。

    さて、今回は分譲地内に建つU様邸について
    お伝えしたいと思います。

    U様邸が建つ土地は東向きの50坪の土地で、
    南、北、西に隣接して2階建ての家が建っており、
    また、土地の間口も狭いため
    パッと見は日当たりが悪そうに見えます。

    なので、こういった土地には、
    一般的には2階建ての家を建て、
    できるだけすべての部屋を南向きでつくり、
    その部屋の南には大きな窓をつくることと思います。

    日陰となる部分を避け、直射日光が当たりそうな場所だけで
    家を建てようとするからです。

    そして住みだしてから現実を知る

    しかし、南につくった大きな窓は
    外から丸見えにもなってしまうので、
    間違いなくそこにはカーテンが設置され、
    それらは開けられることなく月日が過ぎ去っていくことでしょう。

    また、カーテンだけにとどまらず、
    防犯や飛散物からガラスを守るためのシャッターまで設置され、
    暑さを遮断するために、
    それらまで閉じ決められた状態になります。

    そして、家の中が暗くなってしまうという
    悲しい週末を迎えることになります。
    これが、一般的な間取りのおうちが
    実際に住み始めてから直面する現実です。

    この窓のための経費
    1ヶ所約30万円ほどでしょうか・・・。



    解決策とその考え方

    では、住んでびっくり(゚д゚)!みたいな状態を
    事前に防ぐためには、
    一体どのようにすればいいのでしょうか?!

    その方法は
    より多くの窓をつくるのではありません。

    窓をたくさんつくっても、
    結局、丸見えになってしまうのでは、
    カーテンやシャッターで光を防いでしまうだけだし、
    窓をつければつくるほど、
    耐震も温熱も悪くなってしまうし、
    コストも高くなってしまうだけだからです。

    この問題を解決するためには、
    直射日光が必要な場所とそうじゃない場所を
    あらかじめ理解しておく必要があります。

    例えば、玄関もリビング同様に
    明るくしたいと思うと思いますが、
    そのために直射日光は必要でしょうか?

    ・・・必要じゃないですよね。


    また、寝室はどうでしょうか?
    日が沈んでいる時間に利用するこの部屋に
    果たして、日当たりの良さを求めるべきなのでしょうか?

    子ども部屋は、子どもたちが家を出て行ったあと、
    どのように使うかまで考えながら、
    家を建てるとしたら、その部屋の日当たりの良さは
    あなたにとって欠かせない条件なのでしょうか?


    では、逆にみんな当たり前のように
    洗面やお風呂場を日が当たらない場所に配置しますが
    あなたは本当にそれでいいのでしょうか?

    室内、室外にかかわらず洗濯を干す場所は
    日当たりが良い場所にしたいと
    お考えにならないのでしょうか?

    また、その動線も少しでも楽にしたい
    とお考えになるのではないでしょうか?

    干すにしても、取り込むにしても、
    また片づけるにしても、
    少しでも無駄のない間取りにしたいと
    お考えなのではないでしょうか?

    人間、ラクしたい生き物なはず・・・!!!

    今お伝えさせていただいた内容は、
    全て、冒頭の家の間取りの作り方とは、真逆の考え方と言っても過言ではありません。

    しかし、この考え方に基づいて
    間取りを考えることができれば、圧倒的に明るくて、
    圧倒的に使いやすくて、
    圧倒的に居心地がいい住まいを
    どんな土地でもつくることができます。

    少々前置きが長くなってしまったので、
    本題のU様邸ついては
    次回、お伝えしていきたいと思います!

    海のにおいに包まれたリラックスできるおうち

    緑豊かな広大な自然に囲まれたリゾート地に佇む
    三角屋根仕上げの平屋のおうち。

    いつも通りファサードに窓がない
    シンプルな仕上げをしつつも、
    アイボリーベースの外壁に、
    天然の木材をアクセントに使用し、
    ポーチの天井を屋根と同じ三角仕上げにすることで、
    同時に可愛さも備え持つおうちに仕上げました。

    こんにちは! 竹上です。

    さて、今回は、海沿いの公園近くの
    緑豊かな環境の中に建つI様邸についてお伝えしていきたいと思います。

    無骨ながらも柔らかな質感を持つ
    モルタル仕上げの玄関ポーチをくぐり、
    無駄な装飾がない文字通りシンプルな玄関ドアを開けると、
    その目の前には、ポーチ同様にモルタルで仕上げられた
    ゆっくりとした土間が広がります。

    そして、床をパイン材で仕上げた玄関ホールを上がったその先は、
    奥行きのある直線型のリビングダイニングキッチンへと続くのですが、
    入った瞬間まず目に飛び込んでくるのは、
    その空間の中間に位置する巨大な窓です。


    20220404153223.png












    その大きさは、横幅がリビングダイニングキッチン全体の約半分、
    高さが天井と同じ2m40㎝なのですが、
    南に設けたこの窓からは1日中ずっと申し分ない光量が届けられます。

    また、同時にその光を遮ってしまう
    カーテンをつけなくていい設計にしているので
    晴の日だけに限らず、雨や曇りの日でも、
    自然光だけで日中過ごすことができるし、
    リビングやダイニングから
    空を眺めながら過ごしていただけます。

    さらに、室内の壁と天井の色を白で統一すること、
    室内ドアも天井と高さを合わせることで、
    室内に差し込む直射日光を家全体に拡散しているため、
    その明るさは家の隅々まで届くし、
    天井まで均等に明るくなることで、
    より明るさを感じていただけるおうちとなっています。

    こんな清々しいリビングで過ごす日常は心も満たされますね!

    リビングダイニングを進み、
    奥にあるキッチンまでくると、
    その隣には洗面台があり、
    さらにその隣に洗面室と隔てて脱衣所があるのですが、
    この脱衣所からリビングダイニング同様に
    「中庭」へと出られるため、
    洗濯機から取り出した洗濯物を、
    手を伸ばせば外に干すことができるし、
    干していても人の目を気にすることがないので、
    パジャマ姿でも平気です!!

    乾いた洗濯物も、そのままリビングに取り込むことができるし、
    畳んだ洗濯物を各自の収納に片づけるにしても、
    上下移動がなく平行移動だけで済みます。

    いかがでしたか?
    とても暮らしやすそうなおうちだと思いませんか?

    あなたが建てるおうちは、
    あなた自身がずっとずっと暮らし続けていくおうちです。

    ストレスなく日々過ごせるように、
    また、あなたの疲れを癒してくれるよう
    より快適な暮らしに密着した視点で間取りを考えさせていただければと思います。