固定資産税について

土地・建物を所有すると、
管轄の市町村に「固定資産税」を
納付しなければいけません。
(毎年4~5月に納付書が届き、
一括で支払うか分割で支払うかを選択できます)

なので、たとえ家賃と同じ金額で住宅ローンの返済を
組めたとしても、
それは決して家賃並みの支払いで
家を持てたわけではないので、
まずはその点に注意しなければなりません。

これに加えて、火災保険の金額も
家賃の時よりも高くなるし、
家を所有すれば維持管理費用も必要になります。

こんにちは!竹上です。

今回は固定資産税についてお伝えしていきたいと思います。

結論から申しあげると
土地も家も必要以上に大きくすると
固定資産税が高くなるだけなので、
なるべく小さくすることを心がけながら
家を建てるようにしてください。

面積が広くなれば
その分高くなるのはもちろんのこと、
軽減措置の幅も小さくなり、
その分、税額が割高になってしまうからです。

トイレや洗面といった設備品が増えただけでも、
固定資産税は高くなってしまいます。

基本的な内容

では、まず固定資産税の基本的な内容から
お伝えしていきたいと思います。

固定資産税の税率は、
各市町村によって若干異なる場合はあるものの、
基本的には1.4%となっており、
国が定める標準基準に基づいて
算出した評価額から課税標準額を算出し、
これに1.4%を乗じた金額が固定資産税となります。

そして、この評価額は土地・建物それぞれ
3年に1度見直されるのですが、
土地に関しては、経年変化によって価値が減少するものではないため、
地価の上下によって価格が修正されるのに対し、
建物に関しては、経年変化によって、
価値が減少していくため、
固定資産税も下がっていくものだと
把握しておいていただくと良いと思います。

新築住宅の特例制度

土地の評価額は、
国税庁が発表している「路線価」に
土地の面積を乗じた金額ですが、
土地に関しては、建物が建っていれば、
200㎡(約60坪)以下の部分に関しては、
課税基準額が評価額の6分の1になり、
200㎡(約60坪)を超える部分に関しては、
課税標準額が評価額の3分の1になるという特例措置があります。
(*注:建物が建っている限りずっとです)


また、新築住宅の建物に関しては、
当初の3年間(長期優良住宅は5年)に限り、
課税標準額が評価額の2分の1になるという特例措置があります。
(*注:当初年度以降はありません)

とはいえ、建物の軽減措置に関しては、
120㎡以内の部分に限るため、
これを超える部分に関しては通常通りの評価額で計算されるので、
この点にも注意しながら
家を建てることも1つのポイントとなります。

では、具体的に計算してみましょう。
例えば、300㎡の土地を購入したとしましょう。
となると、200㎡までは、課税標準額が評価額の6分の1となり、
残りの100㎡が3分の1になります。

そして、課税標準額が1㎡あたり3万円だと仮定すると、
200㎡までに関しては、
3万円×200㎡×6分の1=100万円となり、
残りの100㎡に関しては、
3万円×100㎡×3分の1=100万円となり、
これらに1.4%を乗じた
28,000円が固定資産税ということになります。


一方、同じ場所で購入する土地の面積を
200㎡にすると、固定資産税の金額が半分となります。

なので、購入する土地の面積は
200㎡以下にすることが、
ランニングコストとなる
固定資産税の負担を減らすためには、
欠かせない要素となります。

建物に関しても、
120㎡以下に抑えておくことを意識していただくと良いと思います。


当初3年間の税額を少しでも
抑えることができると同時に、
家が小さくなれば
その分固定資産税も確実に安くなるからです。

では、次に建物の固定資産税をざっと計算してみますが、
建物の課税標準額に関しては、
計算方法が結構複雑なので、
ざっと購入価格の70%くらいで計算すると良いと言われています。

購入価格が2000万円だとしたら、
2000万円×70%×2分の1×1.4%=98,000円
が当初3年間の建物の固定資産税という感じで、
数年後、建物の課税標準額が20%減になったとしたら、
2000万円×70%×80%×1.4%=123,300円
が、そのときの建物の固定資産税になるという感じです。
(建てるとわかりますが実際はもっと安いと思います)


いかがでしたか?


固定資産税は、土地・建物を所有している限り
ずっとかかり続けるランニングコストです。
なので、この費用も考慮した上で、
毎月の返済額を算出すること、
そして、この支払の負担を少しでも小さくするために、
購入する土地と建物をできるだけ小さくすることを
心がけていただければと思います。


家づくりの税金について

家を所有すると2つの税金がかかります。
1つは「不動産取得税」、
もう1つが「固定資産税」です。

いずれも地方税と呼ばれる税金で、
不動産取得税は、土地・建物を
取得した時だけにかかる長野県に払う税金であり、
固定資産税は、土地・建物を所有している限り
ずっとかかり続ける各地方に払う税金です。

こんにちは!
小笠原です。

今回は、あまり存在を知られていないというか、
いきなり納付書が届いて、驚いてしまうことが多い
不動産取得税についてお伝えしていきたいと思います。

結論から申しあげると、
この税金は、新築マイホームの場合、
よほど広い土地を買うとか、
よほど大きな家を建てない限りは、
0円または微々たる金額です。

そんなこんなでついつい、
説明し忘れてしまいますが、
土地を買った数か月後に、
自宅に身に覚えのない税金の納付書を見て
焦って連絡があります。
ぜひ、この税金のことを覚えておいていただければと思います。

不動産取得税について

まず、この税金は
土地・建物それぞれの固定資産税評価額に対して、
3%の税金がかかると言われています。

(本来は4%のようなのですが、2024年3月31日の取得までは
特例で3%のようです)

固定資産税評価額とは、
各市町村が算定する固定資産税の基準となる価格のことで、
実際の売買金額ではなく、
土地の場合、時価の7割程度で、
建物の場合、時価の5~6割程度が目安とされています。

つまり、実際の土地価格が1000万円だとしたら
評価額は約700万円で、
実際の建築費が2000万円だとしたら、
評価額は1000万円~1200万円ということですね。

でも、この不動産取得税は
新築マイホームを購入するにあたっては、
単純にこの評価額に先程の税率を掛けるのではなく、
土地・建物いずれにも軽減措置があり、
それらを控除して計算するようになります。

土地の場合は、そもそも評価額の2分の1が課税標準額になってる上に、
A:45,000円
B:土地1㎡当たりの価格×2分の1×住宅の床面積の2倍
×税率(3%)
(*住宅の床面積は200㎡が限界)
A・Bのいずれか高い方が税額から控除されるし、
建物の場合は評価額から1200万円が控除されます。

文字で見ると少し難しい感じがしてしまうので、
分かりやすく
200㎡(約60坪)の土地を1000万円で購入
100㎡(約30坪)の家を2000万えんで建築したとして
計算してみましょう。

この場合、土地の評価額は700万円となり、
建物の評価額は1200万円となります。
(1000万円~1200万円の間くらいです)


では、税額はどうなるのかというと、
土地→700万円×2分の1×3%-105,000円=0円
建物→(1200万円-1200万円)×3%=0円
となります。

よほど広い土地を買うとか、
よほど大きい家にしない限りは、
ほぼほぼ不動産取得税はかからない
(かかっても知れている)
ということを覚えておいててもらえたらと思います。

とはいえ、土地の不動産取得税の軽減措置は、
家が建っていることが前提であるため、
まだ家が建ってない状態だと
軽減措置がなされていない納付書がどうしても先に
届いてしまうので、
その時は一旦納付して、
家ができた後に還付してもらうか、
あるいは納付先である税事務所に連絡して、
指定の書類を持っていくことで
免除してもらうのいずれかを選択していただくようになるので、
それも一緒に覚えておいてくださいね!

60坪の土地に建つ家

土地の固定資産税額は、200㎡(約60坪)までは
6分の1なのに対し、200㎡を超える部分は、
3分の1となっています。

つまり60坪を超えてしまうと、
超えてしまった部分に関しては、
固定資産税額が倍に跳ね上がってしまいます。

仮に土地の評価額が
坪あたり15万円の土地が100坪あるとしたら、
15万円×60坪÷6=1,500,000円
15万円×40坪÷3=2,000,000円となります。

つまり、60坪以上の土地は
固定資産税額が割高になってしまうので、
この観点からしても
土地を購入する目安としては、
60坪を最大とすることをおすすめしています。

こんにちは!
松岡です。

今回はそんな60坪の土地には
どんなおうちが建つのかについて、
お伝えしていきたいと思います。

これまで同様に、
「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と
「車1台につき約4.5坪必要だ」という
2つの前提条件をベースに考えていきたいと思います。

車を4台置きたい場合

この場合、駐車スペースには
4.5×4台=18坪が必要となり、
これに加えて家の周囲の余白が約10坪必要となるので、
合わせて28坪が家以外に必要になります。

そして60坪から28坪を差し引いた、
残り32坪を家に使うことができます。
帖数に換算すると64坪ですね。

これまで同様に
玄関ポーチ:1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
LDK:16帖
トイレ、洗面:1帖ずつ
脱衣場、お風呂:2帖ずつ
必要だと仮定して、
残りの39帖をどうつくるのかを考えてみましょう。
(平屋1本で考えていくので今回も階段を省きます!)

まず、寝室に6帖、寝室用のクローゼットに3帖、
次に子ども部屋を4.5帖ずつ2室と、
クローゼットとして合計1.5帖取るとしたら、
残りは19.5帖となります。

続いて、
玄関収納に2帖、パントリー収納に4帖とるとします。
そうなると、残りは13.5帖になるのですが、
ここから仮に中庭を7.5帖つくったとしても、
まだ6帖ものスペースを何かにつくことができます。

畳コーナーをつくりつつ、書斎をつくるとか、
または畳コーナーや書斎がいらないのであれば、
その分、納戸(収納)をつくるとか、
いつも室内干しされるのであれば脱衣室を広げるとか
といった感じになります。

かなり、フレキシブルに
間取りを考えることができそうですね。



大切なことは広く買い過ぎないこと

このように、60坪広さがあれば、
ゆったりとした平屋を建てることができるし、
置く車の台数がもっと少なくていいのであれば、
さらに広々とした平屋を建てることもできます。

そもそも地域的に、もっと広い土地が
売ってない場合は仕方ありませんが、
そうでない場合は、たとえ平屋を建てる場合でも
これ以上の広さの土地を購入する必要はありません。

理由は、そもそも土地費用が高くなってしまうからです。
そして、土地が広くなり余白ができれば、
外構費用が高くなってしまうからです。

さらに冒頭でもお伝えしたように、
土地にかかる固定資産税が高くなってしまうからです。

つまり、イニシャルコストが高くなると同時に、
ランニングコストまで高くなってしまい、
負担が大きくなるからですね。

また、、それと同時に庭の維持管理にも
余分な手間とコストがかかってしまいます。

ということで、
少しでも土地を広く購入したい気持ちも分かりますが、
やみくもに広い土地を買わないように
気を付けていただきたいと思います。

家づくりを無理のない予算で
行うためには、
土地や、外構費用を
どれだけ抑えられるかにも、
家の費用をどれだけ抑えられるかと
同じくらい大切なことです。

土地探しは、予算とどんな家が建てたいのかを
知ってから始めても決して遅くないので、
焦ってフライングしないように
気を付けてくださいね!!

55坪の土地に建つ家

「家を建てるなら平屋にしたいなあ」
とお考えの方に、おすすめさせていただくことが多いのが
55坪という広さです。

この広さがあれば、
土地の形や日照条件がよほど悪くない限りは、
平屋を建てることができるからです。
駐車スペースが4台必要だとしてもです。


こんにちは!
竹上です。

今回も、これまで同様に
「家の周辺には約10坪の余白が必要だ」と
「車1台につき約4.5坪必要だ」という
2つの前提条件をベースに考えていきたいと思います。

平屋にしたいとお考えの方は、
ぜひ参考にしていただければと思います。

車を4台置きたい場合

この場合、駐車スペースには
4.5坪×4台=18坪が必要となり、
これに加えて家の周囲の余白が約10坪必要となるので、
合わせて28坪が家全体に必要ということになります。

そして、55坪から28坪を差し引いた残り27坪を
家に使うことができます。
帖数に換算すると54帖ですね。

では、これまで同様に
玄関ポーチ:1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
LDK :16帖
トイレ、洗面:1帖ずつ
脱衣場、お風呂:2帖ずつ必要だと仮定して考えてみましょう。

(平屋一択で考えていくので今回階段は省きます!)


まず、寝室に6帖、寝室用のクローゼットに3帖とるとしたら、
残りは20帖になりますね。

続いて、子供部屋を4.5帖ずつ2室、
またクローゼットを合わせて1.5帖つくるとしたら。
残りは9.5帖ということになります。


そして、中庭を4.5帖とったとしたら、
残りの5帖は収納スペースとして使うことができます。
土間収納2帖とパントリー3帖、または土間収納1帖と
パントリー4帖といった感じですね。

車を止めるとしたら、
理屈上はこんな感じの平屋を
つくることができるということです。

車は3台で良い場合

車の台数が1台減れば、
家に使える面積が9帖分増えます。

そうなると、畳みコーナーをつくるとか、
リビングダイニングを広げるとか、
中庭を広げる、収納を広げるといった
選択肢が生まれます。

家が大きくなればその分、コストも高くなるので、
予算との兼ね合いも考えた上でどうするか考えるべきですけどね。

建てられるかどうかと、
建てるべきかどうかは、全く別の問題です。

とはいえ、これはあくまでも理論上の話なので、
土地によってできる場合もあれば、
できない場合もあるので、
1つの目安としていただければと思います。

逆に言うと、土地を探し始める前に、
自分がどんな家にしたいのかがある程度明確になっていれば
探しやすくなるし、決めるときも決断しやすくなると思うので、
ぜひご夫婦で話し合ってみていただければと思います。

自分自身の予算を把握していかないと、
とんでもなく予算オーバーしてしまう可能性もあるので、
資金計画をしっかりしておくことをおすすめします。

では、次回は60坪の土地について
お伝えしていきたいと思います。

50坪の土地に建つ家

販売されている土地面積の中で
最も比率が多いのが「50坪」ですが、
この広さの土地に建っているおうちの大半が2階建てです。
なので、この広さの土地を買った場合、

当たり前のように2階建てのおうちを建てる前提として
家の打ち合わせが始まっていくのですが、
50坪の土地には、土地の形状や建てる家の大きさ次第で
平屋を建てることができるので、
今回は「50坪」の土地についてお伝えしていきたいと思います。


こんにちは!小笠原です。

今回も
「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と
「車1台につき約4.5坪必要だ」という
2つの前提条件をベースに考えていきたいと思います。

おそらく前回の45坪や、前々回の40坪よりも対象が多いと思うので
最後までお付き合いいただけたらと思います。

車を4台置きたい場合

仮にお子様が2人いたら、
子どもたちが大きくなり
車を持った時のことを考えて、
車を4台置けるようにしたいとお考えになると思います。

そうなると、
4.5坪×4台=18坪+10坪=28坪が、
50坪から差し引かれることになるので、
残りの22坪が、建てられる家の1階部分の最大面積となります。
そして、これを帖数に換算すると、
22坪×2=44帖となります。

では、前回、前々回同様
玄関ポーチ:1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
LDK:1帖
トイレ・洗面:1帖ずつ
脱衣所、お風呂:2帖ずつ
階段に2帖必要だと仮定して、
残りの17帖をどうつくるのかを考えてみましょう。

この場合、おすすめなのは
子ども部屋を1階につくることです。
2階よりも1階にあった方が、
子どもたちが自分の部屋を使いやすいからです。

2階は親の気配が感じられないため、
子どもたちが不安を感じてしまうのに対し、
同じフロアにあれば、子供たちは
親の気配を感じつつ自分の部屋で自由に遊ぶことができます。

結果、リビングやダイニングに
子どもたちの物が散乱しにくくもなります。

この部屋は、子供部屋兼、セカンドリビング兼、
子どもたちのもの収納、といった考え方になります。

なので、まずは子供部屋に9帖使うと仮定しましょう。
4.5帖×2室ですね。

残りは8帖となるのですが、
これを全て収納スペースで使うのか?
あるいは、収納スペースを減らして中庭を設けるのか?
ということになります。

仮に、中庭を4帖つくるとしたら
収納スペースは4帖で、
仮に、中庭をつくらないとしたら
収納スペースを8帖分
つくることができます。

ただし、中庭をつくらない場合は、
採光やプライバシーの担保を別の方法で補わないといけません。

車は3台でいい場合

駐車スペースが1台減れば、家に使うことができるスペースが
先程よりも9帖分増えます。

そうなると、2つの選択肢が出てきます。
1つは、2階建てのままで1階の収納を充実させながら、
もっと広い中庭をつくると追いう選択肢。

そしてもう1つは、
寝室も1階につくり、平屋にするという選択肢です。

平屋だと階段がいらなくなるので、
先ほどの9帖に階段の2帖を合わせた11帖を、
寝室や収納といったスペースに使うことができます。

仮に、寝室に6帖、
寝室のクローゼットに3帖としたら、
もう2帖分は、子供部屋の収納や
あるいは別の収納として使うことができます。

または、中庭を広げるという選択肢も取れるようになります。
子ども部屋に収納を設けないとしたら、
もう2帖中庭を広げられます。

いかがですか?

3人家族の方はもちろん、
4人家族の方も、住みやすそうな平屋を
建てることができる気がしませんか?



車が2台でいい場合


そして、もう1台駐車スペースが減れば
さらにもう9帖分家を大きくすることができます。


とはいえ、この場合建築基準法によって
その地域ごとに建てられる建物井制限があり、
建ぺい率が60%で指定されているとしたら、
(ざっくり1階として作れる大きさの限度です)

50坪×60%=30坪までしかつくれないので、
30坪=60帖がこの土地で作ることができる最大の
大きさということになります。

ですが 、先程よりも7帖分家を大きくすることができるので、
その分ゆとりをもって設計することができます。

というわけで、土地が50坪あれば
平屋という選択肢もありますよということを
ぜひ覚えておいていただけたらと思います。

では、次回はさらに5坪広げた55坪の土地について
考えていきたいと思います。


 

45坪の土地に建つ家

こんにちは!松岡です。

さて、今回は前回より土地の広さを5坪大きくして、
45坪の土地に建てることができる家について
お伝えしていきたいと思います。

今回も前回同様に
「家の周囲には役10坪の余白が必要だ」
「車1台につき約4.5坪必要だ」
という2の前提条件をベースに考えてみましょう。

土地が5坪大きくなれば、
どれだけ建物の自由度が広がるのかに着目
していただければと思います。

駐車スペースが3台必要な場合

この場合、駐車スペースには、
4.5坪×3台=13.5坪必要となります。
そして、これに10坪分の余白を足すと23.5坪になるので、
45坪から23.5坪差し引いた21.5坪が、
建てられる家の1階部分の最大面積となります。
そして、これを帖数に換算すると、
21.5坪×2=43坪となります。

では、前回同様
玄関ポーチ:1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
LDK:16帖
トイレ、洗面:1帖ずつ
脱衣場、お風呂:2帖ずつ
階段に2帖必要だと仮定して、
残りの16帖をどうつくるのかを考えてみましょう。

仮に、1階に寝室を配置するとして
この部屋の広さを6帖にすると、残りは10帖ですね。

そして、寝室付近に3帖のウォークインクローゼットを
つくるとしたら残りは7帖となります。

また、この収納とは別に2帖の玄関収納と2帖のパントリーを
つくるとしたら、残りが3帖となるのですが、
こうなればこの3帖を「中庭」にしても良さそうですよね。

土地の形によるものの、
車を3台止めるとなると、このようになります。
(この場合、子供部屋は必然的に2階になります)

駐車スペースが2台でいい場合

駐車スペースが2台でよければ、1階の面積を9帖(4.5坪)
広げることができます。

そうなると、寝室に加えて子供部屋も1階に
つくることができるのですが、
そうなれば必然的に平屋となり、
結果、階段がいらなくなるため、9帖に2帖プラスした11帖を
子ども部屋に使うことができます。

子ども部屋を2部屋つくるとしたら、
それぞれ収納も含めて
5.5帖ずつの部屋というわけですね。

要するに、駐車場が2台で良ければ
45坪の土地でも「平屋」を建てることができます。

もちろん、土地の形や周辺環境にもよるし、
建ぺい率による制限もあるので、
絶対というわけではありません。
あくまで可能性として捉えていただければと思います。

駐車スペースが4必要な場合

逆に駐車スペースをもう1台増やしたいとなると、
駐車スペースが3台の場合よりも、
9帖分家を小さくせざるを得ません。
つまり、1階部分を34帖(=17坪)で作らないといけないというわけです。

そうなると、玄関、LDK、水回りなどを除いた
残りの面積は7帖になるのですが、
こうなると間取りの選択肢が少なくなってしまいます。

中庭をつくれば、各個室を全て2階につくらざるを得なくなるし、
1階に部屋をつくるとしたら、
1階に十分な収納をつくれなくなり、
使い勝手が悪く散らかりやすい家になってしまうかもしれないし、
また、中庭もつくれなくなるため
採光やプライバシーの担保を
別の方法で補わないといけなくなります。


つまり、この土地の広さに車を4台置くとなると
住みやすい家になる可能性が
低くなってしまいます。

いかがでしたか?

結論としては、
理論上は45坪広さがあれば、
置く車の台数や土地の形状によっては、
平屋を建てることもできますが、
多くの場合、寝室または子供部屋を
2階に配置するようになるのではないかと思います。


もし、確実に平屋を建てたいと
お考えであれば、50坪以上を目安として、
土地選びをしていただければと思います。

では、次回は
50坪の土地について考えていきたいと思います。

40坪の土地に建つ家

家が建っている土地を見れば、
なんとなくその広さのイメージがつきやすいと思いますが、
家が建っていない土地(更地)はパっと見ただけでは
その広さのイメージがつきにくいと思います。

家が建っていない土地って
なんだか妙に狭く見えてしまうものです。

このような理由から
広めの土地を買おうとしたり、あるいは買ってしまうのですが、
広く買えばその分、土地代も高くなるし
外構工事費用や固定資産税も高くなり、
その後の暮らしに負担を与えかねないので、
今回はちょうどいい土地を
買っていただけるように、
土地の広さの目安についてお伝えしていきたいと思います。


こんにちは!竹上です。

では、土地の広さに対して
どれくらいの家を建てることができるのかについて
具体的な数字をあてはめながら
考えていきたいのですが、
まずは2つの前提条件から
お伝えしていきます。

1つ目は、
「家の周囲には10坪前後の余白が必要だ」
ということです。
給排水や雨水の配管をしたり、
エアコンの室外機を置いたり、
給湯器を置いたり、
通路としてのスペースです。

家の軒や雨樋も自分の敷地を超えてしまったら
いけないですからね。

(もちろん、土地の形状や建てる家によって
必要となる余白は違うので、あくまで1つの目安として
考えていただければと思います)

そして2つ目が、
「車の駐車スペースとして1台あたり
約4.5坪必要だ」ということです。

横幅2.5m×奥行き6m=15㎡
→15㎡×0.3025=4.5375坪
→4.5坪という計算です。


なので、あなたが必要だと思う車の
台数を決めていただくと、
家以外にどのくらいの余白が必要なのか
分かるようになります。

仮に車を最大4台置きたいとしたら、
4.5坪×4台=18坪+10坪=28坪が
家以外に必要だということです。

40坪の土地の場合

では、まずは40坪の土地から考えていきたいと思います。

仮にこの土地に家を建てるとして、
車を4台置きたいとなれば、
40坪-28坪=12坪分しか
1階部分に家をつくることができない
ということになりますよね。

では、12坪だとどんな1階になるのでしょうか?
分かりやすく「坪」を「帖」に
換算して考えてみます。
12坪×2=24帖ということですね。

玄関ポーチ(外玄関):1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
トイレ:1帖
洗面:1帖
脱衣所:2帖
お風呂:2帖
階段:2帖
リビングダイニングキッチン:13帖

こんな感じですが
なんだか窮屈そうですよね。

なので、この場合は水回りを2階につくるとか、
リビングダイニングキッチンを2階につくる
といった工夫が必要になります。

また、その工夫とともに
部屋の広さや部屋数についても
柔軟な考えを持たなければいけないし、
収納の作り方も工夫が必要になります。

では、車の数を1台減らして、
3台にしたらどうなるでしょうか?

この場合、家に使える面積が
4.5坪(=9帖)分広がることになります。
となると、リビングダイニングをもっとゆとりをもって
つくることができるし、1階にもう1部屋つくれたり、
または収納を充実させることができます。

また、さらにもう1台車を減らし、
2台にするとどうでしょうか?

この場合、さらに9帖分、家に使える面積が広くなります。
となると、収納を充実させながら
寝室や子供部屋を1階につくることができるようになるし、
あるいは、中庭をつくることもできるようになります。

このように車を置く台数によって
建てられる家は大きく違ってくるし、
そうなれば間取りのつくり方の幅も
大きく違ってきます。

また、40坪と聞くと
かなり狭そうな印象を持ってしまうし、
実際40坪の更地を見たら
「めちゃくちゃ狭っ!!!」って
感じてしまいますが、
車の台数や置き方でえ、
思っているよりも1階が充実した間取りを
つくることもできます。

なので、土地を探す前はには
置きたい車の台数を決めて、
この前提条件を頭に浮かべながら、
広さの目安を算出していただければと思います。

では、次回は45坪の土地について
一緒に考えていきたいと思います。