日当たりが悪い50坪の土地で叶うおうちづくり

こんにちは!竹上です。


さて、前回に引き続き、
最近立て続けにご紹介している
お施主様のおうちについて、
お伝えしていきたいと思います。
3方向ぐるりと家に囲まれた東向きの50坪に建つ「平屋」のおうちです。

真っ白とシルバーのコンビネーションが美しい
窓がないシンプルなファサードのU様邸。

斜めにカットされた壁の奥から、
ちらりと顔をのぞかせている天然の木が、
シンプルさの中に温かみを与えてくれます。


そして、天然の木が貼られている場所が、
U様邸の玄関なのですが、そのドアを開けた瞬間、
その外観からは想像もつかないまぶしい世界が広がります。

玄関を前に進むと、暮らしの中心となる
リビングダイニングへと続きますが、
この空間へも絶え間なく明るい光が差し込み続け、
心地よい光に包まれながら過ごしていただけます。

この明るさは、たとえ雲で太陽が隠れていても、
雨が降っていてもそう衰えません。

また空を眺めながら
ダイニングで食事ができるし、
リビングの畳コーナーでゴロゴロできるし、
キッチンで食事の準備をできるのもU様邸の魅力の1つです。

解放感を感じながら
日々過ごしていただけます!
晴れた日は「中庭」も立派なお部屋の1つになります。
のんびりお茶をしたり、子供も安全に遊べるし、
住む人の好奇心をくすぐります。

外が感じられるということは、
光の移ろいや、四季の移ろいを感じながら
過ごしていただけるので、
日々の暮らしに彩りを与えてくれるでしょう。

キッチンんに進むと、
「中庭」に沿って少しばかり廊下が続くのですが、
その廊下脇に一するのが洗面脱衣所です。

そして、この廊下にある窓は、
南向きとなっているのでですが、
南に隣接して建つ2階建ての家から十分に距離をとった場所に
窓をつくっているため、
南の家の2階から中をのぞき込まれることもなければ、
直射日光も絶え間なく差し込み続けます。


結果、この廊下は外だと乾きにくい真冬や、
花粉が飛散する時期は、絶好の室内干しスペースになるし
それ以外の時期も洗濯物から干し場となる「中庭」まで、
ほんの数歩で辿り着くため、
その作業が激的に楽になります。

また、「中庭」はリビングにも面しているので、
乾いた洗濯物をリビングに取り込むのもよし、
また、畳んだりアイロンがけもできるようにと
広めにつくった洗面脱衣室に取り込むもよし、
すぐに片付けられるように
衣類収納も洗面脱衣室の近くにつくっているので、
これらの作業のために、あちこち動き回らなくていいのも
魅力の1つです。

いかがでしたか?

明るくて解放的な日々の暮らしと、
使いやすく生活しやすそうな住まいを
日当たりが悪そうな50坪の土地に建つ平屋が叶えてくれるんです!!


人生100年時代を迎えると言われている中、
建てたおうちで過ごす何十年という長い時間を、
より快適で、より豊かなものにすることが
間違いなく家づくりの核だと思います。 


なので 、自分自身の暮らしに合った家づくりをすることができるように、
日々の暮らしをイメージしつつも、
周囲の環境との兼ね合いも考えながら、
間取りを考えるようにしていただければと思います。

「当たり前」=居心地の良さじゃないというお話

    こんにちは!小笠原です。

    さて、今回は分譲地内に建つU様邸について
    お伝えしたいと思います。

    U様邸が建つ土地は東向きの50坪の土地で、
    南、北、西に隣接して2階建ての家が建っており、
    また、土地の間口も狭いため
    パッと見は日当たりが悪そうに見えます。

    なので、こういった土地には、
    一般的には2階建ての家を建て、
    できるだけすべての部屋を南向きでつくり、
    その部屋の南には大きな窓をつくることと思います。

    日陰となる部分を避け、直射日光が当たりそうな場所だけで
    家を建てようとするからです。

    そして住みだしてから現実を知る

    しかし、南につくった大きな窓は
    外から丸見えにもなってしまうので、
    間違いなくそこにはカーテンが設置され、
    それらは開けられることなく月日が過ぎ去っていくことでしょう。

    また、カーテンだけにとどまらず、
    防犯や飛散物からガラスを守るためのシャッターまで設置され、
    暑さを遮断するために、
    それらまで閉じ決められた状態になります。

    そして、家の中が暗くなってしまうという
    悲しい週末を迎えることになります。
    これが、一般的な間取りのおうちが
    実際に住み始めてから直面する現実です。

    この窓のための経費
    1ヶ所約30万円ほどでしょうか・・・。



    解決策とその考え方

    では、住んでびっくり(゚д゚)!みたいな状態を
    事前に防ぐためには、
    一体どのようにすればいいのでしょうか?!

    その方法は
    より多くの窓をつくるのではありません。

    窓をたくさんつくっても、
    結局、丸見えになってしまうのでは、
    カーテンやシャッターで光を防いでしまうだけだし、
    窓をつければつくるほど、
    耐震も温熱も悪くなってしまうし、
    コストも高くなってしまうだけだからです。

    この問題を解決するためには、
    直射日光が必要な場所とそうじゃない場所を
    あらかじめ理解しておく必要があります。

    例えば、玄関もリビング同様に
    明るくしたいと思うと思いますが、
    そのために直射日光は必要でしょうか?

    ・・・必要じゃないですよね。


    また、寝室はどうでしょうか?
    日が沈んでいる時間に利用するこの部屋に
    果たして、日当たりの良さを求めるべきなのでしょうか?

    子ども部屋は、子どもたちが家を出て行ったあと、
    どのように使うかまで考えながら、
    家を建てるとしたら、その部屋の日当たりの良さは
    あなたにとって欠かせない条件なのでしょうか?


    では、逆にみんな当たり前のように
    洗面やお風呂場を日が当たらない場所に配置しますが
    あなたは本当にそれでいいのでしょうか?

    室内、室外にかかわらず洗濯を干す場所は
    日当たりが良い場所にしたいと
    お考えにならないのでしょうか?

    また、その動線も少しでも楽にしたい
    とお考えになるのではないでしょうか?

    干すにしても、取り込むにしても、
    また片づけるにしても、
    少しでも無駄のない間取りにしたいと
    お考えなのではないでしょうか?

    人間、ラクしたい生き物なはず・・・!!!

    今お伝えさせていただいた内容は、
    全て、冒頭の家の間取りの作り方とは、真逆の考え方と言っても過言ではありません。

    しかし、この考え方に基づいて
    間取りを考えることができれば、圧倒的に明るくて、
    圧倒的に使いやすくて、
    圧倒的に居心地がいい住まいを
    どんな土地でもつくることができます。

    少々前置きが長くなってしまったので、
    本題のU様邸ついては
    次回、お伝えしていきたいと思います!