トータルバランス

土地から買って家を建てるとなると、
4000万円〜4500万円ぐらいの予算になる方が多いと思いますが、
自己資金がたくさん準備出来るなら、無職になった場合でも
向こう半年は暮らしてけるぐらいのお金だけを手元に残し、
残り全てを頭金として入れることをオススメします。

仮に、家づくりの総予算が4000万円で、
あなたの貯金総額が500万円、親からの援助が500万円、
毎月の総出費が25万円だとしたら、
500万円+500万円-(25万円×6ヶ月)=850万円を
頭金として入れることによって
銀行からの借り入れを3250万円にした方がいいというわけですね。

理由は、借り入れが小さくなればその分毎月の返済負担が小さくなり、
フローのお金が出来るからであり、
このフローのお金を積立投資に回すことが出来るからです。
なんせ、お金は現金のまま手元の残しておいても1円も増えないし、
銀行に貯金していても全く増えません。

とはいえ、これだけの自己資金を準備するのは
かなり難しいのが現実だと思います。
なので、今回は自己資金がほとんど準備出来ない方や
全く準備出来ない方はどうするべきか?
お伝えしていきたいと思います。

該当していない方も、
前向きに取り組んだほうがいいことだと思うので、
ぜひ最後までお付き合い下さい。


とにかく毎月のフローを増やす


自己資金が少ない場合、
必然的に銀行からの借入れが増えることになり
毎月の返済が上がってしまうのですが、
そんな中でもしっかりと積立投資はやっていくべきです。
借金が多くなればなるほどお金に対する不安も増えるだろうし、
お金に対する不安を唯一掻き消すことが出来る手段が積立投資だからです。

なので、借り入れが4000万円を超える方は
金利が割高な固定金利ではなく、
金利が割安な変動金利を選び毎月の返済を少しでも小さくしてください。

しかし、これだけでは積立投資の額がまだまだ不十分だと思うので、
同じタイミングでやって欲しいことが、
今入っている生命保険(学資・医療含む)全ての見直しです。

簡潔に理由を詳述べると、
生命保険がいらなくなる理由は、
住宅ローンを借りると掛け捨ての定期保険が引っついてくるからで、
学資保険がいらない理由は、昔のようにお金が増えないからで、
医療保険がいらない理由は、そもそも医療が3割負担な上、
高額療養費制度を使えば治療費がそこまでかからないからです。

そんなこんなで、
最低限の医療(ガン)保険のみを残し
あとは全て見直してもいいというのが僕の考え方です。
そして、見直すことによって出来たお金を全て積立投資に回して下さい。

続いてやって欲しいことが、
車にかけるお金を出来るだけ減らすことです。
車に関しては、ほぼ全ての車種が
買った瞬間から価値が目減りしていくからです。

ゆえ、車は毎月の負担が少しでも小さくなるように
出来るだけ価格の安い車にするか、
あるいはリセールバリューの高い車(買った値段より高く売れる車)を
選ぶようにしてもらえたらと思います。

というわけで、
以上の3つ(金利・保険・車)の選び方を間違えないようにし、
浮いた資金を全て長期積立投資に回していただければと思います。


そもそも論


そして最後に、そもそも論として
家づくりにかける予算を出来るだけ減らすようにして下さい。
諸経費を削減するのは難しいにしても、
土地にかけるお金、家にかけるお金、外構にかけるお金、
この3つは、やり方によってはそれなりに削減出来るからです。

とはいえ、家づくりの予算の削減は、
先程申し上げた金利の選択や保険・車の見直しに比べると
はるかに難しいのが現実です。
また、コストの削り方を間違えると、
居住性が悪くなるという最悪の事態を招くことだって十分あり得ます。

なので、思い立ったらすぐに家づくり始めるのではなく、
また、周りがこうしているからと自分も同じようにするのでもなく、
まずは自らの予算を知り、その予算の中でどうすべきなのかを理解した上で
家づくりを進めていただければと思います。

変動金利と3つの条件

毎月の返済額を70,000円とした場合、
金利が0.6%の変動金利だと2651万円借りることが出来ますが、
金利が1.2%の固定金利だと2399万円しか借りることが出来ません。

つまり、変動金利と固定金利では、
借りられる額が252万円も違ってくるのですが、
これに加えて固定金利は、
銀行に融資手数料という余分な手数料も最初に払わないといけないので、
さらに50万円ほど家づくりにかけられる予算が減ることになります。

ゆえ、毎月の返済負担を上げることなく固定金利を選ぶためには、
家づくりにかける予算を圧縮しなければいけません。

とまあ、これが固定金利を選ぶ場合の基本的なセオリーなのですが、
どっこい現実はというと、
そう簡単には300万円も予算を減らすことが出来ないという方が
ほとんどではないでしょうか。

なので、今回はこの場合のように
仮に300万円思っていたよりも予算オーバーしてしまった時、
どうすればいいのかについて個人的な意見を述べていきたいと思います。


固定金利にする?変動金利にする?


この場合、毎月の返済は上がるけど
ずっと返済が変わらない固定金利を選ぶか、
あるいは、途中で返済が上がってしまうかもしれないけど、
とりあえずは予定通りの返済額となる
変動金利を選ぶかの選択をすることになります。

固定にした場合、
ざっと1万円ぐらい返済が上がってしまうことになるという感じです。

さて、あなたならどちらを選択されるでしょうか?
安定・安心を優先するか?はたまた目先の返済額を優先するか?

この場合、僕は固定金利よりも変動金利をオススメします。
理由は簡単。
固定にしてしまうと毎月の負担が増えることになり、
その分積立投資にお金が回せなくなってしまうからです。
銀行の利息よりも長期積立投資によって増えるお金の方が、
少なく見積もったとしても利率が高いです。

そんなこんなで個人的には、
あくまで積立投資を優先して欲しいと思っている次第です。
もちろん「つみたてNISA」や「iDeCo」といった
国が推奨する制度を利用しつつです。


変動金利の2つの心得


では、変動金利を選ぶことを前提とした場合、
どんなことに注意しておけばいいのかについて、
ここからはお伝えしていきたいと思います。

まず1つ目が、
金利の見直し時点で必ず銀行と金利の交渉をすることです。
地方銀行が取り扱う当初期間固定型の住宅ローンは、
たとえ市場の金利水準が今と変わってなかったとしても、
金利の見直し時点では必ず金利が上がってしまうからです。
なので、金利見直しのタイミングで
銀行と交渉しないといけないということを忘れず覚えておいて下さい。

そして、もう1つが常に健康管理に気を付けることです。
理由は、金利見直しのタイミングで運悪く銀行との交渉が折り合わない場合、
他の銀行に借り換えするという選択肢をとることになるかもしれないからです。

つまり、再び住宅ローンを借りるにあたり、
団体信用生命保険という掛け捨ての定期保険に加入しなければいけないから
健康に注意しといてくださいね、というわけです。

大病を患ってしまっていたら、
入りたくても入ることが出来ないかもしれないし、
あるいは、入ることは出来ても
金利アップの条件付きになってしまうかもしれません。

いかがでしたか?

個人的には、家づくりの予算を少しでも落とし、
固定金利を選べるようにした方が、
ローンや健康管理のことを過度に気にしながら暮らさなくて良くなるので
絶対にいいと思っているのですが、
仮に変動金利を選ばざるを得なくなったとしても、
以上の3つ(積立投資・銀行交渉・健康管理)さえ心得ておけば
別段何の問題もないと思っています。

とはいえ、金利が安い変動金利を選んだにもかかわらず
積立投資が出来なくなる予算で家づくりをするのは99.99%間違っているので、
家づくりの予算設定だけは絶対にミスらないように
気を付けて資金計画を行ってもらえたらと思います。

住宅ローンの個人的見解

住宅ローンには途中で金利が変わる変動金利と、
ずっと金利が変わらない固定金利がありますが、
個人的には、基本的に固定金利(全期間固定)を
選んだ方がいいと思っています。

そして、自己資金を可能な限り入れて、
借入額は出来るだけ減らした方がいいと思っているのですが、
返済期間については出来るだけ長くしておいた方がいいというのが、
住宅ローンについての個人的な見解です。

では今回はなぜ私がそう考えているのか?
その理由をお伝えしていきたいと思います。
あくまで、個人的な考えであり、
正解かどうかも分からないし、
これに従う必要もないので、
参考程度に読んでもらえたら幸いです。


全期間固定がいい理由


まず1つ目の理由が、返済金額がずっと同じだということです。
つまり、今後ずっとこの固定費に狂いが生じないからです。

変動金利の場合、途中で必ず金利が変わるため
そうなれば返済金額も変わることになり、
都度、銀行と金利の交渉をしなければいないし、
仮に、その交渉がうまくいかず
返済金額が上がってしまうことになれば、
家計の収支が狂ってしまいますからね。

また、今の金利水準の低さも
固定を選んだ方がいいと思っている
もう1つの理由です。

もちろん、変動金利と比べると高くはなるのですが、
それでも1%代中盤の金利というのは、
かなり安いと言っても過言じゃありませんからね。
この2点が、僕が全期間固定を基本的にオススメする理由です。


自己資金を入れた方がいい理由


この理由は、毎月の返済金額を少しでも小さくするためです。
そして、手元に残るお金を積立投資に回してもらうためです。

積立投資に回すべき理由は、
銀行に貯金するよりもはるかにお金が増える可能性が高いからです。
なので、出来るだけ自己資金を入れることによって返済金額を小さくし、
この浮いたお金を「つみたてNISA」を利用しつつ
積立投資をしていってもらえたらと思います。

完全にとは言い切れませんが、
まだお子さんが小さいなら、今から積立投資を始めれば、
子供たちの進学資金の大部分が賄えるぐらい
お金が増えるかもしれません。

そんなこんなで、現金を必要以上に手元に残したり、
全くお金が増えない銀行の口座の中に預けておかずに、
ギリギリいっぱいまで頭金として入れていただけたらと思います。


返済期間は長い方がいい理由


返済期間が長い方がいい理由は、
1つが毎月の返済金額が小さく出来ること。
先程も申し上げた通り、積立投資に浮いたお金を回してもらいたいからです。

そして、もう1つの理由が、
おそらく35年後も当たり前のように働いている可能性が高いことです。
つまり、35年後も安定収入がある可能性が高いということです。

これからは定年となる年齢もどんどん伸びていくでしょうし、
年金をもらう年齢を遅らせた方がもらえる年金額も多くなるし、
そもそも住宅ローンには、団体信用生命保険という
名義人にもしものことが起こった場合、
ローンの残債がゼロになるという定期保険が含まれています。

以上の理由から、
返済期間を短くする必要はないと思っている次第であります。

いかがでしたか?
ざっとしたご説明なので少し分かりにくい部分もあったかと思いますが、
なんとなくご理解いただけたでしょうか。

とはいえ、日本は基本的に金融教育がなされていないため、
投資に対するネガティブな印象があり、
なかなかこの考え方を受け入れられないかもしれません。
あるいは、そうすべきだと思っていても
今一歩踏み出せていないという方もいらっしゃることと思います。

なので、そんな方はぜひ一度弊社にお越しいただければ、
詳しくお話しさせていただきますのでお気軽にご連絡ください!

2階建てをオススメしない理由

弊社が基本的に「平屋」をオススメし
「2階建て」をオススメしない理由の1つに耐震性があります。
2階建ては、2つの理由からバランスが悪くなる上に、
強風や重量車両の通行などの影響を受けやすいからです。

また、2階建てならでは、のこれらのデメリットは、
耐震等級3を取りつつ制震ダンパをつければ緩和することが出来るものの、
これらを合わせると60万円〜70万円ほどコストがかかるため、
コスト的な観点から考えても率先してオススメ出来なかったりします。

というわけで今回は、
2階建ての耐震性が悪くなる
2つの理由についてお伝えしていきたいと思います。

言われてみると「なるほど!」となるのですが、
言われるまで、ほとんどの方が気が付くことすらないことなので、
この機会にぜひ知っておいてください。


上下のバランスが悪い


まず、1つ目の理由がこれです。
1階の柱や壁の量よりも2階の柱や壁の量の方が多くなるからです。
1階には大空間のLDKをつくるのに対し、
2階は細かく部屋をいくつもつくります。
つまり、下よりも上の方が重いため
上からの荷重負担が大きくなるということです。

また、LDKを明るくするために
1階の窓はサイズを大きめに、かつ多めにつくろうとしますが、
こうすれば1階の壁がもっと少なくなるため、
さらに上下のバランスが悪くなってしまいます。

そんなこんなで、2階建てにして
1階をパブリックスペース、2階をプライベートスペースとする
間取りをつくろうとした段階で、
必然的に上下のバランスが悪くなり耐震性が悪くなるというわけです。


南北のバランスが悪い


そして、もう1つの理由がこれです。
南に出来るだけたくさん部屋をつくり、
その部屋には出来るだけたくさん大きな窓をつくるのに対し、
北には水回りを配置することが多く、
窓をつくったとしても小さめの窓ばかりにするからです。

つまり、ほとんどの家が南と北の壁のバランスが悪いというわけです。
(北は自然と壁が多くなり、南は自然と壁が少なくなるということです)
その上、南の2階部分には、
南に突き出してベランダをつくるのが一般的になっていますが、
こうすればさらに南に荷重がかかることになるため、
必然的に家のバランスも悪くなります。

そんなこんなで、先程の上下のバランスに加えて
南北のバランスまでも悪くなってしまうのが2階建てのお家というわけです。


2階建てのコストが安いは嘘!?


この他、2階建ては平屋に比べて家事動線も悪いし、
掃除や片付けにも手間がかかります。
なのに、ほとんどの人が2階建ての家を建てている理由は何か?

それは、「平屋は高く2階建ての方が安い」
という間違った情報が市場に流通しているからではないでしょうか。
つまり、平屋にしたくても経済的な面で
ハナから諦めてしまっている方がたくさんいるからということです。

しかし、結論から申し上げると、決して平屋が高いわけでもないし、
予算を抑えたいと思っている方はむしろ平屋にすべきだと思っています。

平屋が安くなる理由は、
2階建てよりも床面積を大幅に抑えることが出来るからです。
階段も必要なくなるし、2階のトイレも必要なくなるし、
設計によっては廊下もなくせるし、余分な部屋もカット出来るからです。

また、平屋を建てるためには、
土地もかなり広くないといけないと思っている方がいらっしゃいますが、
実は60坪もあれば、充分平屋を建てることが出来るし、
それ以下の面積でも、例えば50坪や55坪でも
家族4人がゆったり暮らせる平屋を建てることが出来ます。

まー、あくまでこの理論は僕自身の個人的な意見であって
決して一般的ではないと思うので、
こんな考え方もありかなと思った方は、
いつでもお問い合わせいただければと思います。

大切な資産の守り方

家を建てる時に、
自分にとって少しでも有利だと思われる住宅ローンを選ぶことで、
金利という出費を減らそうとすることと同じように、
私たちは少しでも多くお金の知識をつけ、
合理的にお金を増やしていくことを覚えていく必要があります。

例えば、貯金。
貯金は「銀行」にするのが当たり前と思われていますが、
現実は銀行に預金しても全くお金は増えません。
無論、たとえ定期預金だとしても、です。
なのに、多くの方がなぜ銀行に預金するのかというと、
「それしか手段を知らないから」ではないでしょうか。

言い換えると、おじいちゃん・おばあちゃんから
あるいはお父さん・お母さんからそうするものだとインプットされていて、
それを頑なに守っているといった感じです。

もちろん、収入のうちのいくらかは銀行に預けていってもいいとは思いますが、
率直に申し上げて、その資金の多くは「積立投資」に回すべきだと考えています。
「積立投資」とは投資信託商品をこれからずっと毎日、あるいは毎月
欠かすことなく買い続けていくということです。


なぜ積立投資をやるべきなのか?


理由はものすごく単純で、
世界の経済は右肩上がりに成長し続けていっているからです。
つまり、積立投資とは右肩上がりで成長し続ける世界の名だたる大企業の株を
少しずつ分散して買い続けていくことによって
その成長の恩恵を授かってお金が増えていく、ということなんですよね。

個人的には、自分で頑張って働いて収入をアップしていくよりも、
名だたる企業の成長の恩恵を受けてお金を増やしていく方が
はるかに可能性が高いのでみんな絶対にやるべきだと思っています。

もちろん、自分自身の収入を
どんどん上げていくこともとっても大事なことです。
収入が増えれば、積立投資に回せるお金が増えることになりますし。

また、毎日あるいは毎月少しずつ買い続けていく理由は、
企業の株価というものは業績や時流によってアップダウンするものであり、
いつが買うのにいいタイミングなのかなんて
専業でその仕事をやっている人ですら分からないからです。
ゆえ、高い時にはあまり買わず安い時にいっぱい買えるように、
毎日毎日(毎月毎月)同じ額を無心で積み立ていくというわけです。

いわば、この長期・分散・積立投資に関しては、
放りっぱなしでいいので誰でも出来るという感じです。

いかがですか?
これまで思っていた投資に対するイメージが
少しは改善されたのではないでしょうか。
おそらく、これまでは「投資=破産」ぐらいの、
極端なイメージが頭にこびりついていた方も決して少なくないと思うので。

というわけで、まずは貯金に対する選択肢を増やしてもらえたらと思います。
ましてや現在は、通常増えた分に課税される約20%の税金が全額免除される
「つみたてNISA」という超絶素晴らしい制度がありますしね。

以上、家と関係ない話について今回は最後までお届けしてみました。

パートナーとやるべき土地探し

基本的に、土地探しは自分たちだけでやるべきではありません。
理由は、土地によって建てられる家も違えば、建てるべき家も違うからです。

つまり、あなたが暮らす家の間取りは、
その土地によって決まると言っても過言ではないことから、
また、建てる家によってどんな土地が最適なのかが異なることから、
土地探しをする前に建築のパートナーを決定し、
ともに土地を探すのが理想的だというわけです。


例えば、南向きの土地は一見日当たりが良さそうに見えますが、
日当たりがよくなるように部屋を全て南につくってしまうと
外から中が丸見えになるため、必然的にプライバシーも低くなるし、
同時に間取りがバレバレで防犯性も低いし、
結局カーテンを締め切っているので明るい家にはなりません。

それゆえ、弊社では日当たりの良さを活かしつつ、
プライバシーと防犯に優れた住まいになるよう間取りを考えるのですが、
そうなれば、必然的に視線が気になる南面に
窓をつくる必要がない間取りが出来上がることになります。

つまり、せっかく日当たりがいい南向きの土地を買ったのに、
全くと言っていいほどそうした意味がなくなるというわけです。

そんなこんなで、弊社で家を建てる方には、
南向きの土地を買うだけお金がもったいないので、
出来ればやめといた方がいいですよとお伝えするのですが、
では、どんな土地をオススメするのかというと、南向き以外の土地です。

南向き以外の土地だと、仮に南向きに部屋をつくったとしても
道路から家の中が丸見えになりにくいというのが1つ。

そしてもう1つが、南向き以外の土地でも、
リビングに直射日光が入る間取りをつくることが出来るからです。
「中庭」や「吹き抜け」などの手段を利用しつつです。

ただ、個人的にオススメしないというか
絶対にオススメしたくないのが「2階リビング」ですね。
単純に歳をとったら不便になる可能性が高いだろうし、
自力で2階に上がれなくなった場合、かなり大きな出費が必要になるからです。

まー、それはいいとして、何が言いたいのかと言うと、
これはあくまで弊社の考え方であり、
工務店によって建てる家の考え方も違えば、
その家に適した土地も違ってくるということです。

なので、まずはいきなり土地を探し始めるのではなく、
自分がどんな家に住みたいのか?
そして、どこでお願いするのか?
を先に決めてから土地を探し始めることをオススメします。

土地によって出来ることと出来ないことがあるし、
どんな土地が最適なのかは工務店によっても違ってくるので、
この順番を覚えておいて下さいね。

土地から買って家を建てる人のマスト条件

土地から買って家を建てなければいけない人は、
土地を買う必要がない人に比べて
銀行からの借り入れが大きくなるため、
夫婦いずれかの所得だけで満額借りるのが難しくなってきます。

結果、夫婦で収入を合算しつつお金を借りる場合が多くなるのですが、
もちろん、現在は夫婦そろって働き続けることが当たり前ではあるものの、
個人的には、どっちもがフルタイムで働き続けることを前提として
お金を借りるべきではないと思っています。

理由は、これから先もずっと今と同じように
働き続けることが出来るかどうか分からないからです。
今の給料のまま同じ会社で働き続けられる保証がないのが一つ。
そして、親御さんたちがまだまだ現役で働き続けているとしたら、
子供たちの世話を頼むにしても限界があるし、
また、その親御さんたちが、介護が必要になる可能性もゼロではないからです。

そんなこんなで、土地から買って家を建てなければいけない人は、
家づくりの予算を抑える方法を知った上で家を建てるべきだと思います。


では今回は、
家づくりの予算を抑える現実的で具体的な方法について
ダイジェストでお伝えしていきたいと思います。


平屋にする

家の予算を抑えるためには平屋にすべきです。
平屋にすれば階段がなくなるし、
間取りのつくり方によっては廊下もなくすことが出来るため、
面積を抑えることが出来るからです。


なくてもいいものをなくす


ただし、ただ平屋にしただけでは、
充分にコストが落ちるわけではありません。
なので、なくてもいいものをなくすという作業をしなくてはいけません。
それぞれの部屋の広さや部屋の数などですね。

これによってさらに面積を抑えることが出来るため、
この時点でみんなが建てている
2階建ての普通の家より安いコストで建てられます。


土地は必要な広さに止める


建てる家がコンパクトに出来そうなら、買う土地もコンパクトに出来ます。
そして、探す土地の広さの目安は、あなたが必要な平屋の建築面積の他、
家の周囲に10坪程度、車1台につき4.5坪なので、
あなたが必要だと思う台数分、これらを足した広さで充分です。
仮に建築面積が30坪の平屋で置きたい車の台数が3台だとしたら、
53.5坪ぐらいの広さを目安として土地を探せばいいというわけです。


余分な外構工事をなくす


これまでお伝えした内容で土地を買い、家を建てれば、
必然的に外構工事の面積が最小限になります。
そして、外構工事のコストをさらに下げるために必要な要素が、


プライバシーが担保された家にする


ということです。
つまり、周りからの視線が気にならない家をつくるということです。

これが出来れば、防犯のために塀の工事にお金をかける必要がなくなると共に、
目隠しのための植栽や塀をつくる必要がなくなります。
かつ、プライバシーが担保された住まいは、
必然的に家の外観も美しくなるので、
庭にも余分な装飾をする必要がなくなります。


土地の日当たりは気にしない


そして最後に、一番大事なこととしてこれを覚えておいてください。
これを知っていれば格段に土地の価格を落とすことが出来ます。

なぜ、土地の日当たりを気にしなくていいのかというと、
日当たりを良くしたい部屋は
日が入ってくる場所につくればいいだけだし、
どんな土地でも、土地全体が、日当たりが悪いわけではないからです。

つまり、土地に合わせて間取りを考えさえすれば、
どんな土地でも明るく日当たりがいい家をつくることが出来る
というわけですね。

いかがでしたか?
ものすごくダイジェスト的にお伝えしたのですが、
これが家づくりのコストを最小限に抑えるために必要な全ての要素です。

これらを知っていたら、
他の人たちに比べて圧倒的にコストを抑えながら、
他の人より格段にいい家を建てることが出来ます。
そしてお金の不安を小さくすることが出来るので、
ぜひこの内容を覚えておいていただけたらと思います。

それでは、、、