住宅ローンの個人的見解

住宅ローンには途中で金利が変わる変動金利と、
ずっと金利が変わらない固定金利がありますが、
個人的には、基本的に固定金利(全期間固定)を
選んだ方がいいと思っています。

そして、自己資金を可能な限り入れて、
借入額は出来るだけ減らした方がいいと思っているのですが、
返済期間については出来るだけ長くしておいた方がいいというのが、
住宅ローンについての個人的な見解です。

では今回はなぜ私がそう考えているのか?
その理由をお伝えしていきたいと思います。
あくまで、個人的な考えであり、
正解かどうかも分からないし、
これに従う必要もないので、
参考程度に読んでもらえたら幸いです。


全期間固定がいい理由


まず1つ目の理由が、返済金額がずっと同じだということです。
つまり、今後ずっとこの固定費に狂いが生じないからです。

変動金利の場合、途中で必ず金利が変わるため
そうなれば返済金額も変わることになり、
都度、銀行と金利の交渉をしなければいないし、
仮に、その交渉がうまくいかず
返済金額が上がってしまうことになれば、
家計の収支が狂ってしまいますからね。

また、今の金利水準の低さも
固定を選んだ方がいいと思っている
もう1つの理由です。

もちろん、変動金利と比べると高くはなるのですが、
それでも1%代中盤の金利というのは、
かなり安いと言っても過言じゃありませんからね。
この2点が、僕が全期間固定を基本的にオススメする理由です。


自己資金を入れた方がいい理由


この理由は、毎月の返済金額を少しでも小さくするためです。
そして、手元に残るお金を積立投資に回してもらうためです。

積立投資に回すべき理由は、
銀行に貯金するよりもはるかにお金が増える可能性が高いからです。
なので、出来るだけ自己資金を入れることによって返済金額を小さくし、
この浮いたお金を「つみたてNISA」を利用しつつ
積立投資をしていってもらえたらと思います。

完全にとは言い切れませんが、
まだお子さんが小さいなら、今から積立投資を始めれば、
子供たちの進学資金の大部分が賄えるぐらい
お金が増えるかもしれません。

そんなこんなで、現金を必要以上に手元に残したり、
全くお金が増えない銀行の口座の中に預けておかずに、
ギリギリいっぱいまで頭金として入れていただけたらと思います。


返済期間は長い方がいい理由


返済期間が長い方がいい理由は、
1つが毎月の返済金額が小さく出来ること。
先程も申し上げた通り、積立投資に浮いたお金を回してもらいたいからです。

そして、もう1つの理由が、
おそらく35年後も当たり前のように働いている可能性が高いことです。
つまり、35年後も安定収入がある可能性が高いということです。

これからは定年となる年齢もどんどん伸びていくでしょうし、
年金をもらう年齢を遅らせた方がもらえる年金額も多くなるし、
そもそも住宅ローンには、団体信用生命保険という
名義人にもしものことが起こった場合、
ローンの残債がゼロになるという定期保険が含まれています。

以上の理由から、
返済期間を短くする必要はないと思っている次第であります。

いかがでしたか?
ざっとしたご説明なので少し分かりにくい部分もあったかと思いますが、
なんとなくご理解いただけたでしょうか。

とはいえ、日本は基本的に金融教育がなされていないため、
投資に対するネガティブな印象があり、
なかなかこの考え方を受け入れられないかもしれません。
あるいは、そうすべきだと思っていても
今一歩踏み出せていないという方もいらっしゃることと思います。

なので、そんな方はぜひ一度弊社にお越しいただければ、
詳しくお話しさせていただきますのでお気軽にご連絡ください!

2階建てをオススメしない理由

弊社が基本的に「平屋」をオススメし
「2階建て」をオススメしない理由の1つに耐震性があります。
2階建ては、2つの理由からバランスが悪くなる上に、
強風や重量車両の通行などの影響を受けやすいからです。

また、2階建てならでは、のこれらのデメリットは、
耐震等級3を取りつつ制震ダンパをつければ緩和することが出来るものの、
これらを合わせると60万円〜70万円ほどコストがかかるため、
コスト的な観点から考えても率先してオススメ出来なかったりします。

というわけで今回は、
2階建ての耐震性が悪くなる
2つの理由についてお伝えしていきたいと思います。

言われてみると「なるほど!」となるのですが、
言われるまで、ほとんどの方が気が付くことすらないことなので、
この機会にぜひ知っておいてください。


上下のバランスが悪い


まず、1つ目の理由がこれです。
1階の柱や壁の量よりも2階の柱や壁の量の方が多くなるからです。
1階には大空間のLDKをつくるのに対し、
2階は細かく部屋をいくつもつくります。
つまり、下よりも上の方が重いため
上からの荷重負担が大きくなるということです。

また、LDKを明るくするために
1階の窓はサイズを大きめに、かつ多めにつくろうとしますが、
こうすれば1階の壁がもっと少なくなるため、
さらに上下のバランスが悪くなってしまいます。

そんなこんなで、2階建てにして
1階をパブリックスペース、2階をプライベートスペースとする
間取りをつくろうとした段階で、
必然的に上下のバランスが悪くなり耐震性が悪くなるというわけです。


南北のバランスが悪い


そして、もう1つの理由がこれです。
南に出来るだけたくさん部屋をつくり、
その部屋には出来るだけたくさん大きな窓をつくるのに対し、
北には水回りを配置することが多く、
窓をつくったとしても小さめの窓ばかりにするからです。

つまり、ほとんどの家が南と北の壁のバランスが悪いというわけです。
(北は自然と壁が多くなり、南は自然と壁が少なくなるということです)
その上、南の2階部分には、
南に突き出してベランダをつくるのが一般的になっていますが、
こうすればさらに南に荷重がかかることになるため、
必然的に家のバランスも悪くなります。

そんなこんなで、先程の上下のバランスに加えて
南北のバランスまでも悪くなってしまうのが2階建てのお家というわけです。


2階建てのコストが安いは嘘!?


この他、2階建ては平屋に比べて家事動線も悪いし、
掃除や片付けにも手間がかかります。
なのに、ほとんどの人が2階建ての家を建てている理由は何か?

それは、「平屋は高く2階建ての方が安い」
という間違った情報が市場に流通しているからではないでしょうか。
つまり、平屋にしたくても経済的な面で
ハナから諦めてしまっている方がたくさんいるからということです。

しかし、結論から申し上げると、決して平屋が高いわけでもないし、
予算を抑えたいと思っている方はむしろ平屋にすべきだと思っています。

平屋が安くなる理由は、
2階建てよりも床面積を大幅に抑えることが出来るからです。
階段も必要なくなるし、2階のトイレも必要なくなるし、
設計によっては廊下もなくせるし、余分な部屋もカット出来るからです。

また、平屋を建てるためには、
土地もかなり広くないといけないと思っている方がいらっしゃいますが、
実は60坪もあれば、充分平屋を建てることが出来るし、
それ以下の面積でも、例えば50坪や55坪でも
家族4人がゆったり暮らせる平屋を建てることが出来ます。

まー、あくまでこの理論は僕自身の個人的な意見であって
決して一般的ではないと思うので、
こんな考え方もありかなと思った方は、
いつでもお問い合わせいただければと思います。

大切な資産の守り方

家を建てる時に、
自分にとって少しでも有利だと思われる住宅ローンを選ぶことで、
金利という出費を減らそうとすることと同じように、
私たちは少しでも多くお金の知識をつけ、
合理的にお金を増やしていくことを覚えていく必要があります。

例えば、貯金。
貯金は「銀行」にするのが当たり前と思われていますが、
現実は銀行に預金しても全くお金は増えません。
無論、たとえ定期預金だとしても、です。
なのに、多くの方がなぜ銀行に預金するのかというと、
「それしか手段を知らないから」ではないでしょうか。

言い換えると、おじいちゃん・おばあちゃんから
あるいはお父さん・お母さんからそうするものだとインプットされていて、
それを頑なに守っているといった感じです。

もちろん、収入のうちのいくらかは銀行に預けていってもいいとは思いますが、
率直に申し上げて、その資金の多くは「積立投資」に回すべきだと考えています。
「積立投資」とは投資信託商品をこれからずっと毎日、あるいは毎月
欠かすことなく買い続けていくということです。


なぜ積立投資をやるべきなのか?


理由はものすごく単純で、
世界の経済は右肩上がりに成長し続けていっているからです。
つまり、積立投資とは右肩上がりで成長し続ける世界の名だたる大企業の株を
少しずつ分散して買い続けていくことによって
その成長の恩恵を授かってお金が増えていく、ということなんですよね。

個人的には、自分で頑張って働いて収入をアップしていくよりも、
名だたる企業の成長の恩恵を受けてお金を増やしていく方が
はるかに可能性が高いのでみんな絶対にやるべきだと思っています。

もちろん、自分自身の収入を
どんどん上げていくこともとっても大事なことです。
収入が増えれば、積立投資に回せるお金が増えることになりますし。

また、毎日あるいは毎月少しずつ買い続けていく理由は、
企業の株価というものは業績や時流によってアップダウンするものであり、
いつが買うのにいいタイミングなのかなんて
専業でその仕事をやっている人ですら分からないからです。
ゆえ、高い時にはあまり買わず安い時にいっぱい買えるように、
毎日毎日(毎月毎月)同じ額を無心で積み立ていくというわけです。

いわば、この長期・分散・積立投資に関しては、
放りっぱなしでいいので誰でも出来るという感じです。

いかがですか?
これまで思っていた投資に対するイメージが
少しは改善されたのではないでしょうか。
おそらく、これまでは「投資=破産」ぐらいの、
極端なイメージが頭にこびりついていた方も決して少なくないと思うので。

というわけで、まずは貯金に対する選択肢を増やしてもらえたらと思います。
ましてや現在は、通常増えた分に課税される約20%の税金が全額免除される
「つみたてNISA」という超絶素晴らしい制度がありますしね。

以上、家と関係ない話について今回は最後までお届けしてみました。

パートナーとやるべき土地探し

基本的に、土地探しは自分たちだけでやるべきではありません。
理由は、土地によって建てられる家も違えば、建てるべき家も違うからです。

つまり、あなたが暮らす家の間取りは、
その土地によって決まると言っても過言ではないことから、
また、建てる家によってどんな土地が最適なのかが異なることから、
土地探しをする前に建築のパートナーを決定し、
ともに土地を探すのが理想的だというわけです。


例えば、南向きの土地は一見日当たりが良さそうに見えますが、
日当たりがよくなるように部屋を全て南につくってしまうと
外から中が丸見えになるため、必然的にプライバシーも低くなるし、
同時に間取りがバレバレで防犯性も低いし、
結局カーテンを締め切っているので明るい家にはなりません。

それゆえ、弊社では日当たりの良さを活かしつつ、
プライバシーと防犯に優れた住まいになるよう間取りを考えるのですが、
そうなれば、必然的に視線が気になる南面に
窓をつくる必要がない間取りが出来上がることになります。

つまり、せっかく日当たりがいい南向きの土地を買ったのに、
全くと言っていいほどそうした意味がなくなるというわけです。

そんなこんなで、弊社で家を建てる方には、
南向きの土地を買うだけお金がもったいないので、
出来ればやめといた方がいいですよとお伝えするのですが、
では、どんな土地をオススメするのかというと、南向き以外の土地です。

南向き以外の土地だと、仮に南向きに部屋をつくったとしても
道路から家の中が丸見えになりにくいというのが1つ。

そしてもう1つが、南向き以外の土地でも、
リビングに直射日光が入る間取りをつくることが出来るからです。
「中庭」や「吹き抜け」などの手段を利用しつつです。

ただ、個人的にオススメしないというか
絶対にオススメしたくないのが「2階リビング」ですね。
単純に歳をとったら不便になる可能性が高いだろうし、
自力で2階に上がれなくなった場合、かなり大きな出費が必要になるからです。

まー、それはいいとして、何が言いたいのかと言うと、
これはあくまで弊社の考え方であり、
工務店によって建てる家の考え方も違えば、
その家に適した土地も違ってくるということです。

なので、まずはいきなり土地を探し始めるのではなく、
自分がどんな家に住みたいのか?
そして、どこでお願いするのか?
を先に決めてから土地を探し始めることをオススメします。

土地によって出来ることと出来ないことがあるし、
どんな土地が最適なのかは工務店によっても違ってくるので、
この順番を覚えておいて下さいね。