家づくりの前に整理すべき項目

家を建てるにあたり
住宅ローンを借りると、
必然的に名義人には
掛け捨ての生命保険が掛けられます。

つまり、名義人にもしものことがあった時は、
その生命保険が実行され
ローン残高が「0」になるため、
残された家族はローン返済という
重い負担を引く次ぐ必要はないということですね。

なので、家を建てるときは
できるだけご主人だけの名義だけで
家を建てていただくことをおすすめします。

こんにちは!
小笠原です。

言い換えると、家を建てるということは
家族に資産が残せるということなので、
ここから言えることは、
ずっと賃貸で暮らしていくよりは、
家を持った方がいいということです。

歳をとるにつれて間違いなく
賃貸物件を借りにくくなってきます。
収入によるリスクや、死亡リスクが高くなるからです。

一般論としては、
家を持った方がいいとなるのですが、
とはいえここで重要となってくるのが、
どのように家を持つかということです。

重要なのは
お金の掛け方だということです。

ここで頭を整理していきましょう!

では、ここからは
これから家を建てるにあたって、
費用面に直結することで、
考えておくべき材料を
思い浮かぶだけ書き出してみます。

・高い確率で100歳まで生きるかもしれない

・ということは(100年−現在の年齢)を
この家で過ごすことになる

・死ぬまでずっと使いやすい間取りとは?

・やがて夫婦だけで暮らすようになる

・一体何歳まで働けるのだろうか?

・退職後は年金だけでやっていけるのか?

・やっていけないとしたら、
その不足費用をどうつくっていくか?

・子供たちはやがて家を出て行く

・ということは、
その後その部屋をどう使うか?

・大学の進学資金はどうするかと
県外に行った場合、
追加でかかる家賃や生活費をどうするか?

・家の外壁の塗り替えは
どれくらいの周期で必要となるのか?

・そして、その費用にどれくらいかかるのか?

・固定資産税がどれくらい必要なのか?

・火災保険料がどれくらい必要なのか?

・家電の買い替え周期はどれくらいなのか?

・そして、その費用にどれくらいかかるのか?

・老朽化した住宅設備入れ替えに伴う
数十年後の家の中の改修工事費用は
どのように捻出するのか?

・そして、その際
出来るだけ余分な出費が出ないように
今のうちからしておくべきことがあるか?

・年3%の割合で上がっていっている
電気料金の負担をどう軽減していくか?

・そしてその電気料金は生涯コストとなること

こんな感じでしょうか。

あまり住宅社会では、こういったことを言ってくれないかもしれませんが、
これらは家づくりをするときに考えておかないといけない重要なことばかりです。

なので、耐震や温熱や設備機器や材料や仕上がりなども
家づくりのとっても重要なことですが、
それに並行して、そこには予算があり、
そのバランスをとることが重要だということ、
そして、その予算はこういったことを考慮した上で
決めなければいけないということも覚えておいてください。

まずは、これらについて夫婦で話し合った上で
家づくりを進めるようにすれば、
生涯、豊かな暮らしが保証された家づくりができるのではないでしょうか?

固定資産税について

土地・建物を所有すると、
管轄の市町村に「固定資産税」を
納付しなければいけません。
(毎年4~5月に納付書が届き、
一括で支払うか分割で支払うかを選択できます)

なので、たとえ家賃と同じ金額で住宅ローンの返済を
組めたとしても、
それは決して家賃並みの支払いで
家を持てたわけではないので、
まずはその点に注意しなければなりません。

これに加えて、火災保険の金額も
家賃の時よりも高くなるし、
家を所有すれば維持管理費用も必要になります。

こんにちは!竹上です。

今回は固定資産税についてお伝えしていきたいと思います。

結論から申しあげると
土地も家も必要以上に大きくすると
固定資産税が高くなるだけなので、
なるべく小さくすることを心がけながら
家を建てるようにしてください。

面積が広くなれば
その分高くなるのはもちろんのこと、
軽減措置の幅も小さくなり、
その分、税額が割高になってしまうからです。

トイレや洗面といった設備品が増えただけでも、
固定資産税は高くなってしまいます。

基本的な内容

では、まず固定資産税の基本的な内容から
お伝えしていきたいと思います。

固定資産税の税率は、
各市町村によって若干異なる場合はあるものの、
基本的には1.4%となっており、
国が定める標準基準に基づいて
算出した評価額から課税標準額を算出し、
これに1.4%を乗じた金額が固定資産税となります。

そして、この評価額は土地・建物それぞれ
3年に1度見直されるのですが、
土地に関しては、経年変化によって価値が減少するものではないため、
地価の上下によって価格が修正されるのに対し、
建物に関しては、経年変化によって、
価値が減少していくため、
固定資産税も下がっていくものだと
把握しておいていただくと良いと思います。

新築住宅の特例制度

土地の評価額は、
国税庁が発表している「路線価」に
土地の面積を乗じた金額ですが、
土地に関しては、建物が建っていれば、
200㎡(約60坪)以下の部分に関しては、
課税基準額が評価額の6分の1になり、
200㎡(約60坪)を超える部分に関しては、
課税標準額が評価額の3分の1になるという特例措置があります。
(*注:建物が建っている限りずっとです)


また、新築住宅の建物に関しては、
当初の3年間(長期優良住宅は5年)に限り、
課税標準額が評価額の2分の1になるという特例措置があります。
(*注:当初年度以降はありません)

とはいえ、建物の軽減措置に関しては、
120㎡以内の部分に限るため、
これを超える部分に関しては通常通りの評価額で計算されるので、
この点にも注意しながら
家を建てることも1つのポイントとなります。

では、具体的に計算してみましょう。
例えば、300㎡の土地を購入したとしましょう。
となると、200㎡までは、課税標準額が評価額の6分の1となり、
残りの100㎡が3分の1になります。

そして、課税標準額が1㎡あたり3万円だと仮定すると、
200㎡までに関しては、
3万円×200㎡×6分の1=100万円となり、
残りの100㎡に関しては、
3万円×100㎡×3分の1=100万円となり、
これらに1.4%を乗じた
28,000円が固定資産税ということになります。


一方、同じ場所で購入する土地の面積を
200㎡にすると、固定資産税の金額が半分となります。

なので、購入する土地の面積は
200㎡以下にすることが、
ランニングコストとなる
固定資産税の負担を減らすためには、
欠かせない要素となります。

建物に関しても、
120㎡以下に抑えておくことを意識していただくと良いと思います。


当初3年間の税額を少しでも
抑えることができると同時に、
家が小さくなれば
その分固定資産税も確実に安くなるからです。

では、次に建物の固定資産税をざっと計算してみますが、
建物の課税標準額に関しては、
計算方法が結構複雑なので、
ざっと購入価格の70%くらいで計算すると良いと言われています。

購入価格が2000万円だとしたら、
2000万円×70%×2分の1×1.4%=98,000円
が当初3年間の建物の固定資産税という感じで、
数年後、建物の課税標準額が20%減になったとしたら、
2000万円×70%×80%×1.4%=123,300円
が、そのときの建物の固定資産税になるという感じです。
(建てるとわかりますが実際はもっと安いと思います)


いかがでしたか?


固定資産税は、土地・建物を所有している限り
ずっとかかり続けるランニングコストです。
なので、この費用も考慮した上で、
毎月の返済額を算出すること、
そして、この支払の負担を少しでも小さくするために、
購入する土地と建物をできるだけ小さくすることを
心がけていただければと思います。